新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

川崎殺傷事件で、思い出したくないことを思い出しました。再発を防ぐことができるのか、管理職はどうあるべきか

川崎殺傷事件。

一人の男が十数秒という短時間に、十数人を殺傷。そのうち2人が死亡したという通り魔事件。

 

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事件現場に手向けられた花など

 

大変衝撃的な事件ですが、犯人らしき人物の報道が重なるにつれ、心配になることがあります。

以前、同じ職場にいた、とある同僚の存在です。彼女は今、何をしているだろうか。そもそも生きているだろうか。

 

 

 

 

1.病気にかかり、退職した同僚

 

※プライバシー保護のため、情報の記述はあいまいにします

※この記事や登場人物は、川崎殺傷事件とは一切関係はありません

 

その彼女は同じ職場にいた同僚でした。

当時わたしは、管理職の上司と彼女たち数名の間に立つ、サブリーダー的なポジションでした。

 

部署の全員で作成するマニュアル に取り組んでいるとき、彼女が遅れていました。

何度催促し「はい、わかりました」と反応するも一切手をつけない。

いよいよ納期が来て「納期が過ぎてもいいし、これまであなた自身が書いたマニュアルがあったでしょ。あれをそのままコピペするだけでいいから」と促すも、ダメ。

 

このマニュアル書くのに、なんか不具合を感じてますか。体調が悪いとかありますか。

 

この頃から、なにか心身の体調不良があるんじゃないかと疑い始めたわたしは、上のような言葉をかけたりもしていました。(周囲からは「甘い」と言われてたみたいですが)

 

(1)無断欠勤

それから彼女は、ときどき無断欠勤をするようになりました。

通常、当日に休暇を取る場合は、わたしたちの職場は管理職のリーダーに電話で一報を入れることにしています。この電話をせず、彼女は無断欠勤を重ねます。

その後、何度も上司が彼女に指導をしますが、電話はしません。

 

ある日も、朝出社してこない。上司から彼女に電話するも、出ない。これまでは電話に出て「すいません」と言っていた彼女、その日は出ない。

何かあったかもしれない。

上司と相談し、わたしは彼女の自宅を訪ねました。

 

古いアパート。彼女の部屋は日の当たる部分から奥の方にあり、通路が薄暗い。

いかにも“何かあった”かもしれないことが十分感じられる雰囲気。

呼び鈴を押すも、反応なし。ドアノブを回しても動かない。中にはいない。

 

彼女が通院していた病院へ言ってみる。

「彼女は転院して、今ここには来てないです」

事情を話し、転院先を教えてもらいその病院へ。

もう時刻は18時。待合室は薄暗い。

受付に聞くも「個人情報なので、教えられません」とのこと。それが普通。

んー、どうしようか。会社に帰るか・・・とトボトボと病院を出ようとしたところ、待合室の片隅に座っていた彼女。

 

→彼女の顔を見ることができたのは、これが最後になります。

 

(2)とある病名からメンタル不全へ、そして退職へ

彼女はとある病名の診断が出ました。欠勤の始まる前です。

その病名は、フィジカルな(メンタルとは関係のない、身体的な、という意味です)病気だと思ってましたが、その病状が悪化して、上記の無断欠勤も重なり、病欠することになりました。

その病名をその後よく耳にするようになりましたが、ある程度メンタルヘルス(メンタル不全)と関連が大きいような印象です。(その病気になった人は、その後メンタル不全に陥る、というケースが多く発生しているような情報を聞いたという意味です。)

わたしは医者じゃないので、わたしの無理解や、誤解を招く不安もありますので、その病名はここでは書きません。

 

そんなこんなで、彼女は最終的にはうつ病と診断されました。

 

健康保険等、諸々の手続きのため、彼女と会う機会を作ろうとしましたが、電話連絡も、そして会うこともできず、すべてご両親と行うことになりました。

「あと3ヵ月経過すると、自動的に退職になる」

という連絡をするも、彼女からの反応はありませんでした。

 

そして、就業規則で認められた病欠の期限を過ぎることとなり、ついに退職となりました。

 

退職の手続きも、彼女の両親と行いました。

 

(3)彼女の父親と母親

退職の手続きは、わたしと上司、そして彼女のご両親で行いました。

父親は事情を理解し、退職やむなしというスタンスで会社の対応に応じてくれました。

が、母親は「退職にいたったのは会社に責任がある」と言い、退職金の減額の撤回(彼女の退職理由は自己都合退職のため、減額されます)や損害賠償、さらには退職期限の延長などを要求してきました。

それには理由があります。

 

彼女本人は、「会社の同僚からのいじめ」「とある同僚の男性社員への恋慕」を親に訴えていたようです。

 

会社が調べたところによると、彼女は昔在籍した職場でミスが多く、会社にも高額の損害を出すこともしたことがあり、その都度彼女に仕事を教える先輩や上司から指導や教育を受けていたとのこと。それを彼女は「いじめ」ととらえていたようです。

 

「男性社員への恋慕」については、彼女はその男性(妻子あり)に一方的に好意を寄せ、その男性が異動で転勤したあとも想いを持ち続けていたようです。そして悪いことに、その男性も自分のことを好いている、と思いこんでいたようです。

 

いじめも妻子ある男性との相思相愛も、彼女の妄想。

後者については病気休職中に彼の住む地に彼を追いかけて行くということもしました。彼にその話を聞き、過去の事情を聞くと「一方的に好意を感じていただけで、自分は彼女のことをどうにも思っていなかった。彼女が勘違いする行動も一切していない」とのこと。

 

 

2.退職した同僚と、高齢の両親

 

彼女の家族は彼女と両親の3人だけ。

退職手続きの時点では、父親は高齢で、しかも時々病院に入院が必要な病気をされていました。

また、母親も病気まではされてなくとも高齢で、お二人とも歩くのがおぼつかないほどでした。

 

彼女を食事や体調なども含め面倒をみている母親は、退職にいたる事情は理解はするものの、家族を支える収入をなくすのはもちろん、彼女を不憫に思うこと、そして自分自身の体調が弱まっていくことへの心配もあったようです。

 

会社も、いくら就業規則に則った扱いとはいえ、心身不調で退職する彼女、高齢のご両親が今後どうなるのか、心配でなりませんでした。

 

地域の福祉制度等もあたりました。ご両親も当然調べておられましたが、ほとんど頼ることができる仕組みはないとのこと。

 

何もできず、彼女が我々のもとから離れていきました。

 

 

3.川崎殺傷事件

 

川崎市登戸で起きた殺傷事件。

ニュースでは、自殺した犯人は引きこもりとありました。

 

彼が殺害に至るまでに、それを止めることができなかったのだろうか。

 

その思いが、先に上げた同僚と重なりました。

 

 

同僚の話で言えば、会社にいる間、マニュアル作成の際、詳しく話を聞くことができなかっただろうか。薄暗い病院で彼女を見つけたとき、話を聞くことはできなかっただろうか。

 

 

川崎殺傷事件は、誰かが何かを施すことが可能だったのだろうか。わかりません。

「どうせ自殺するなら、一人で逝ってくれ」との言葉も、賛否があったようですが、どうとらえるべきなのかよくわかりません。

 

 

4.ワイドナショーでの松本人志の暴言

 

この記事を書いている日。ワイドナショーが放送され、川崎殺傷事件を取り上げていました。

 

「産まれてくる上で不良品って何万個に1個絶対これはしょうがないと思う」「こういう人たちはいますから絶対数。その人たち同士でやりあって欲しい」

 

ダウンタウン松本人志はこのような主旨の発言をしました。

わたしはその言葉が気になり、ツイートしました。

 

 

 

このツイートへの賛同、反論がありました。

大規模にも、賛否両論があがったようです。

 

松本を擁護する側の説明として「その言葉だけ切り取って論じている」「文脈からは言わんとすることはわかる」などがありました。「殺人犯は不良品でしょう」というのもありました。

 

わたしが松本の言葉に強烈な違和感を感じたのは、

 

  • 「不良品」という表現が、人間を品物にたとえた(ように聞こえた)こと
  • 人間に対して良か不良か、という見方をしてほしくない
  • 「その人たち同士でやりあえ」というのは、人の命の軽視である

 

といったこと。どのように解釈しても、擁護はできません。

 

裏番組で、爆笑問題太田光はこのように発言しています。

 

 

 

 

このブログの主要なテーマであるサラリーパーソン、管理職といった上に立つ立場の人には、部下の仕事の出来不出来は、本人だけでなく上司であり管理職にも責任があるということ。

法的にも、たとえば労働基準法では、会社側、管理者側に様々な責任が発生すること。

 

 

適性や向き不向き、持ち味などの違いはあれど、管理職たるもの、部下に可能性があることを信じ、育成、サポートをすべきと、自省も含め記しておきたい。

 

 

 

 

 

スナックのママが厳しく導いてくれた、自●や転職など愚かな発想しかなかったか弱きわたしの人生

「迷いと決断」というお題が出ていたので、あのときのエピソードを書いたろかな。

 

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 





 

1.病気をしました

 

いわゆるメンタル系の病気をしました。

 

管理職になりましたが、仕事への責任感、部下の育成など、ジレンマに陥ってしまい、持病のめまいがひどくなりました。

 

休日、ショッピングモールのエスカレーターに乗っていたとき。

大きな吹き抜け。2フロア下で行われていたイベント的なものを見てみたいな、ふらっとこのエスカレーターを飛び降りてみようか。

死のうと思ったわけではなく、エスカレーターをふわっと乗り越えてみようかくらいの感覚ですが、2フロア分の高さですから、死ぬ、あるいはそこまでいかなくても大けがするレベルの現実です。

(ま、実際はそのようなことがないように、エスカレーターから飛び降りるなんてことはできないようなアクリルの壁があるのですが。)

 

いずれにしても、そのような発想になるくらい、現実からふわふわ浮いていたのは事実。

仕事もしばらくは休んだほうが良い、と医師からの勧めもあり、休むことにしました。

 

 

2.ブログ、SNS

 

それよりもさらに4〜5年前、ある程度の割合で転職を考えていたことがあり、登録していたエージェントのサイトで仕事を探したり、ほそぼそと書いていたブログの更新に力を入れたりしました。

「力を入れる」は、熱心に取り組むというよりは、“身体は元気・ココロは病気”な状態だと時間をつぶすのが負担がかかるので、何かで気を紛らわせるというような意味合いです。

 

たまたま受けた自己啓発的なセミナー(ダイエットと独立を実現した、とある人物)と、日本に定着しつつあったFacebookで影響を与えていた人(今で言う、インフルエンサーでしょうか)に影響されて、SNS(特にFacebook)で友だち(的な人)をたくさんつくり、ブログで独立することを真剣に考え始めたのでした。

 

 

3.とあるスナック

 

とあるスナックがありました。

 

コスト的には、一般的なスナックとラウンジの間くらいでしょうか。

そこの女性たちのレベルはとても高く、癒やされるという言葉がピッタリ合うお店でした。

 

そのお店に出合ったのは、わたしの社会人人生のスタートで大きく影響を受けた会社の先輩が連れて行ってくれたお店だったことがきっかけです。

ママはわたしの一回りほど年上ですが、かわいいルックスで、大人の会話で癒やしてくれる。

他の女性たちも、客より出しゃばることなく控えめな立ち位置でいながら、客のレベルにあわせて楽しい会話ができるお店です。

 

しかも、自分の会社の事業と全く無関係ではないその業界で、少しばかりママにほめてもらったことがあったこともあり、決して自分の給料(小遣い)では安易に通うなど出来ないお店ではあったものの、数ヵ月に1回くらいは足を運んでいたと思います。

 

 

そのお店、病気で休んだとき、ふらっと行ってみました。

 

 

4.ママの言葉

 

転職を考えてるんです。

 

ママに、さらっと話してみました。

アドバイスを求めていたわけでもなく、でもきっと元気をつけてくれるんじゃないかなくらいの期待は持っていた、と思います。

ところが。

 

●●くんの人生はあなたが決めるんだから、外野がとやかく言う話じゃないけど。

●●くん、あなたの会社はどんな会社かわかってるよね。

▲▲グループ(わたしが勤務している会社が属しているグループ。いわゆる昔の財閥です)はとても大きいのはもちろんだけど、他のグループと違って雇用をとても大事にするグループ。

今の会社に不満とかがあってやめたいという気持ちもあるかもしれないけど、辞めるのはわたしは賛成しない。

フリーは大変よ。

 

 

と諭されたのでした。

 

そのお店の客層から、ママは企業のトップクラス、本社部門の部長クラスらと話す機会は多い。そこから、企業で仕事するサラリーパーソンの裏表を見ていました。

グループ(財閥レベルの企業集団)間の違いを知っているのはもちろん。

 

それに、ママ自身も苦労されていたことは、ママ本人から、あるいはそのお店に引き合わせてくれた先輩からも聞いていた。

なので、客だから大事と、安易に話を合わせるのではなく、はっきり「賛成しない」と言ってくれたのでした。しかも、いつも楽しい笑顔ではなく、真剣な表情でした。

 

安易な表現だけど、その言葉に“目が覚めました”、“目からウロコ”でした。

 

 

5.自分を見つめ直す

 

目が覚めたら、それまで考えていたことがばからしく思えてきました。

たとえるなら、エンジンが故障して急降下していた飛行機が地面すれすれになったときにエンジンが元に戻り、徐々に高度を稼いでいくように、精神的なものがもとに戻っていったように思います。

 

ブロガーとしてフリーになろうという気持ちは今でもあせてはいませんが、それ単独だととんでもなく非現実的であること、本業が出来ていなかったことに気づき、ブログは小遣い稼ぎ程度、あるいは息抜き・気分転換でやっていこうかな、と。

 

仕事にも身を入れるようになり、病気休職している間に家を建てることも決めました。

メンタルの病気をしているときに、大きな買い物や深刻な決断をしてはならない、というセオリーみたいなものはありますが、「家を建てる」ことを“後には引けない、逃げられない”ものととらえ、前向きに頑張っていくための目標に定めました。

 

 

6,000円(そのスナックの基本料金)を払っていたのをもったいなく思っていましたけど、こうやって目が覚めてみたら、安い授業料だったと思います。

 

 

 

 

ママから諭されたときのビールは、正直美味しくなかった。

でも、次からそのお店に行くときのビールの美味さたるや、格別です。

 

 

その一件の後、そのスナックに行くことは、わたしにとって人生を勉強しに行くようなものになりました。

あらためて、ママのすごさとママに出会えたことに感謝したし、他の女性スタッフたちの存在もあらためて素晴らしいものとして再理解できました。

人事総務を長くやってるわたしですが、そのお店のママを含めたスタッフたちがこれほどまでに魅力ある人物たちだ、ということが最初は見抜けませんでした。

 

 

ママの言葉、イケハヤや界隈の連中に聞かせてやりたいですね。

 

 

平成から令和へ:10連休で休めたのか否か,言いたいことがたくさんあります

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

 

今週のお題は、この連休をどう過ごすか(過ごしたか)ということですので、私の連休をご披露します。

 

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1.カレンダーに従ってご紹介

 

4月27日 土  休み 
4月28日 日  休み 
4月29日 月・昭和の日  休み 
4月30日 火  仕事 
5月1日 水・即位の日  仕事 
5月2日 木・国民の休日  仕事(の予定だったが体調不良のため、休暇) 
5月3日  金・憲法記念日  休み。子どもの部活の送迎で1日つぶれる 
5月4日 土・みどりの日 休み。子どもの部活の送迎で1日つぶれる
5月5日 日・こどもの日 子どもの部活の送迎の予定がなくなり、休み
5月6日 月・振替休日 休み 

 

以上です。

10日間のうち7日が休みでしたので、まあマシな連休だったのではないか、と思います。

 

 

2.休めない仕事

 

このツイートが話題になりました。

 

 

 

このツイートはたくさんリツイートされ、GW10連休に関して違う観点からのツイートも生み、またそれも多くリツイートされ、GW10連休について議論がわきました。

 

サービス業だけではなく、10連休でも休めない職業はたくさんありますね。

わたしも、インフラ系(に近い業種)の総務のしごとをしていて、出勤でした。

 

 

10連休は、あらたに祝日が作られたことと、祝日・法律で定められる休日・土日が自然とつながったという側面があって出来上がったものですが、いったい「ダレトク?」と感じることがありましたね。わたし以外でも。

 

こんなのもありました。

 

togetter.com

 

 

わたしがこれらのツイートおよびそのツイートに反応したリプライなどを読んだ感想は、

 

  • こんな10連休、誰が何をやりたくて設置されたんだよ?
  • 10連休になったことで逆に負担が大きくなった国民が多かった(負担とは金銭的なもの、身体的なもの、時間的なもの、精神的なもの いろいろ)

 

ということです。

わたしが10連休できなかったから言うわけではありません。

純粋に、10連休はしんどい。

 

 

3.部活

 

このネタはいずれ別の機会に詳しく書きたいと思いますが、部活って、わたしが現役のときと大きく違いますね。

この10連休でも2日間拘束されました。

 

それ以外にも、ツッコミどころというか、「昔はこうじゃなかったなあ」ということがたくさんあります。

 

一言だけ書いておきますと、

 

  • 試合が多い(正式な●●地区大会、親善試合、練習試合的なものも含め)
  • 親の時間的な負担、拘束が多い

 

あらためて、書きます。

 

 

 

 

10連休で大変なのは、サービス業だけじゃないぞよ

めんおうさんのツイートで話題になった、

「10連休は大変だからみんな優しくしてね」論争。

 

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めんおうさんが多くの人を覚醒させてくれました。

 

が、10連休大変なのはサービス業だけじゃないので、一言触れておきたいのです。

 

 

 

1.インフラ系

 

 

 

サービス業といって最初に頭に浮かぶのは、飲食業。

連休なので外食する人は増えるでしょう。

でも、どうしても外食が必要というわけではない。

サービス業は、「ここが書き入れ時」とばかりに一生懸命奮闘されるのでしょう。

 

だからこそ、めんおうさんは上掲のツイートをなさったのでしょう。

 

 

が、なくてはならない業界、事業はあります。

交通、エネルギー、道路、宅配・郵便などのインフラ系。

婚姻届、出生届の受付のような行政の窓口業務。

エネルギー関係(ボイラーはずっと稼働させておかないと非効率)、医療機関(当番医、入院患者をかかえる病院)・・・。

これらはひとの生活にはなくてはならないもの。

連休だなんだ、と言ってはいられない。

 

連休だからこそ、これらのインフラの利用はさらに活発になります。

だから、渋滞解消だとか、事故復旧だとか、24時間365+1/4日がんばんなきゃいけない。

JAF(呼び出しがあれば、契約している自動車修理工場等は出動しなくてはいけない)もそうですね。

 

これらの従事しているみなさん、本当に助かってます。連休じゃないときも。

 

 

 

2.物流

 

外食はしなければいいもの。絶対必用なものではない。

そんなときは、コンビニに弁当を買いに行ったり、スーパーに食材を買いに行けばいい。

 

さて、コンビニに商品を届けるのは? スーパーに食材を届けるのは? 物流です。

 

地味ですけど、物流はなくてはならない。

 

mainichi.jp

 

 

記憶に新しい、西日本豪雨のときの、岡山のコンビニやスーパーにモノが無くなった日。

物流がまったく動けなかったのです。道路の浸水や貨物鉄道の寸断で。

 

道路、鉄道というインフラ復旧。それを待てず、なんとか他の輸送手段をかき集めて生活に必要な物品を届ける物流、そして輸送業。

 

 

その昔、「●●は産業の血液」と呼ばれていたものがありますが、物流は、「人の生活の血液」ではないでしょうか。

 

 

「えらそうなこと言いやがって、おまえはなんの仕事してんだよ!」

はい、物流関係です。10連休ではありません。

 

 

「物流危機」の正体とその未来 時代の変化を勝ち抜く処方箋

「物流危機」の正体とその未来 時代の変化を勝ち抜く処方箋

 

 

 

 

新入社員を待ち受ける、"大五月病" に企業、総務担当者は早めの対応を!

言わずとしれた、今年の10連休。

誰もが休みを享受できるわけではなく、逆に大変な季節を過ごすことにもなります。

一番心配なのが、新入社員です。

 

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1.五月病

 

いつの年も、乗り越えなければならない五月病

 

ウィキペディア先生の助けを借りますと。

 

五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。(中略)うつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称がある。

 

そう、連休明けに心身の調子を崩す新入社員が多いんですね。

 

 

2.わたしも経験者

 

かくいうわたしも経験者です。

厳密には5月ではなく、夏の3日ほどの連休明けに、五月病の症状になりました。

 

「電磁波、どうした? 顔色が悪いぞ」

 

と、当時の上司に言われた記憶が鮮明に残っています。

わたし自身、調子を崩しているとは感じておらず、普通に会社に出社したのですが、崩していたことを見抜かれました。そしてしばらく、ココロの不調が続いたのでした。

 

本人が気づかないケースもあるので、総務担当者は心してかかってください。

 

 

3.初の給料

 

4月下旬には、はじめての給料も支給されます。

そして連休、とくれば、イベントを重ねることでしょう。

 

ペースが乱れる原因の大きなひとつですね。

 

 

4.新人たちが不調に陥らないために

 

生活が乱れる要素満載の連休、しかもその連休が10連休という大規模。

ですが、今、彼ら彼女らに言えるアドバイスはシンプルなこと。

 

  • 今の起床の時刻・就寝の時刻を守ること
  • 1日3食を守ること

 

 

(1)今の起床の時刻・就寝の時刻を守ること

 

大学生だと、学生時代の乱れた生活から規律正しい起床・就寝の生活になったと思われます。それをぜひ守るように。

高校生ならさほど乱れていなかったかもしれません。それでも、春休みはだらけていたかも。

 

社会人なりたての早寝早起きのペースを守れ!

 

 

(2)1日3食を守ること

 

これまた大学生、短大生は乱れていたであろう食生活を、決まった時刻に1日3回の食事のペースを守れ!

 

もしそうしてなかったのなら、今から1日3食の生活にしなさい。

 

 

 

というのを、企業の総務・人事・労務・教育担当者は新人たちに伝えよう。

給料をもらって連休を迎えるのが初体験という新人たちに、先輩としてしっかり伝えよう。

 

 

このアドバイスがあるのと無いのとでは大きく違うよ。

 

連休中にいらぬ誘い(会社辞めてフリーランスに、●●セミナーに参加しようなどなど)に魅力まがいを感じ、イケハヤやはあちゅうや界隈の連中になびいていかないように。

 

新人たちを守るのは、総務担当者のあなただ!

 

 

 

 

転職の面接で、過去の上司の悪口は言っちゃダメ!

転職活動をしているあなたに急告です。

面接で、過去の上司の悪口を言ってはいけませんよ。

 

 

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1.面接で大事なこと

 

数多くの面接官を経験した上で申し上げます。

転職者の採用面接においてわたしが大事にしていることは、以下のとおり。

 

  1. なぜ当社を選んだのか
  2. 過去の転職履歴
  3. スキル、経験の当社で生かせられるか

 

この中で、特に今回は「B.過去の転職履歴」を書きます。

 

 

2.過去の転職履歴

 

正社員を採用しようとしている場合(求職者にとっては、正社員になろうとしている場合)、過去の転職履歴は気になります。

なぜなら、またうちの会社に採用しても簡単に退職するかもしれないという不安があるからです。

 

(1)なぜ辞めたのか

 

過去の退職の理由がリーズナブル(理由が理解できる)ならいいのです。

 

  • ひどい拘束時間(労働時間)で、身体が続くかどうか不安があった
  • 消費者を無視した企業運営が顕になった
  • 営業の仕事は極めた。そのスキルを活かしてマーケティングをしたいと考えたが、その会社にはマーケティングの部門は無い

 

などなど。(あくまで例です。)

しかし、以下のような例はいただけないですね。

 

  • 飽きた
  • 同僚や上司と合わなかった
  • 営業の成績が認められ「管理職になれ」と言われたが、現場の前線から離れたくない

 

「現場の前線から離れたくない」は悪い?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

が、それはうちの会社でも同じこと。営業にしても管理部門にしても、管理職という役割は企業には必要であり、一方、優秀な営業社員を営業としてだけ活躍してもらうだけの余裕があるとは言えません。

 

(2)「上司と合わなかった」

 

上司と合わない理由はいろいろあるでしょう。

その中には、リーズナブルなものもあるかもしれません。

 

その理由が説得力をもって語られるならいいんですが、

同じことがうちの会社にも起きるとしたら、

 

  • 人との関係づくりができない
  • 同じことが起きたら辞める可能性
  • 次の転職活動で、わが社の悪口をぺちゃくちゃしゃべる

 

などの不安があります。で、採用は難しい。

 

つい最近、面接で前職の上司の悪口を語り始める人物あり。

現実に接してしまいました。

 

 

3.転職自体は悪くない

 

転職を繰り返していること自体は悪くない。

でも、同じことがうちの会社でも繰り返される不安を面接官側が感じるほどになると、採用できません。どんなに優秀な人物でも、です。

 

そういうことを、自分自身のイマジネーションを働かせて、自分の姿を面接官にどう見せるか、どうしゃべればいいのか、を準備して語っていただきたいですね。

 

 

 

新入社員は企業にとってのブレイクスルーのチャンスでもある。というかその意味の方が大きい

ときは4月。

通勤経路で、周囲で。

 

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着慣れていない制服に身を包む新入生や、いかにも歓迎会に引率されているっぽい先輩社員と新入社員たちなどなどを目にします。

あー、そんな季節なんですね。

 

新入社員の入社は、彼ら彼女らにとってはもちろん、彼ら彼女らを迎え入れる企業側にとって大きな、良い意味での変動という話です。

 

 

 

1.新入社員にとって大きな変化なのは当たり前

 

新入社員を迎え入れるとき、新入社員研修とかオリエンテーションとか、そういったものを実施します。

彼ら彼女ら(以下、新人と記する)の社会人生活への導入、「社会人生活ってこんなもんだよ」っていう教え、会社の制度の説明、入社のための手続などが主目的です。

 

新人にとっては大きな生活の変化(生活どころか、人生の変化といってもいいくらいですね)でありまして、

 

  • 「お金を払って学ぶ」から「働いてお金をもらう」
  • (大学卒の新人の場合の多くが)怠惰な生活から規律正しい生活への移行

 

といった変化が生じるわけです。

その大きな変化を、スムーズに新人が受け入れ、馴染んでいくのをナビゲートするといった目的です。

新人にとっての大きな変化をスムーズにする取り組みということですね。

 

 

 

2.「一般人に最も近い、我らの仲間」

 

入社、特に新卒の入社というのは、企業にとっても大きな変化です。

 

「4M変動」という言葉がありますね。MAN(人)MACHINE(機械)MATERIAL(材料)METHOD(方法)の頭文字。

これまでの状態から、これらの項目のどれかが変わることで、大きな変化が生じる、ってことです。

ミス、事故、品質の低下、災害の発生の可能性を想定し、それらの防止に備える行動をとります。

(MATERIALをMoney(お金)とする場合もありますね。製造業じゃない場合、こっちのほうが一般的かも。)

 

新人の入社は、新人本人にとっての大きな変化であるのは当たり前なのですが、それ以上に、企業側にとっても大きな変化なのです。

それを、企業は良いチャンスとしてとらえたい、と思うのです。

 

企業に存在する既存の論理、倫理を破壊するってことです。

 

 

 

破壊だけが是、ではありません。

社会一般としての論理、倫理は理解し、継続していく必要があります。

また、その企業の歴史、経歴の中で積み上げた中で、維持継続することが必要な教えや決まり事なども継続、伝承が必要でしょう。

だから、破壊だけが良いわけではありません。

 

が、その企業ならではの理屈、論理が、一般人にとっては受け入れがたい内容ということはあります。

 

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たとえば、午後2時に開始の会議、2時にようやく席を立ち、会議室に到着するのは2時3分なんてことが当たり前だったりしませんか。

これが、出席者が社内だけだったらまだしも、社外の人も参加する会議だったりすると、その会社はどうかな?と思われるでしょう。

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大声を出してりゃお客さんは満足する、としか思ってないんじゃないか、という居酒屋があったりしますが、客によってはうるさいと感じる人もいますよね、きっと。

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などなど。

 

要は、新人がはいることで、それまで当たり前だった慣習。悪い慣習を打ち破るチャンスだ、ということです。

 

 

 

わたしたちビジネスパーソン(特に歴史の古い大企業が典型じゃないかと想像しますが)は、同じ組織に所属していない人、あるいは消費者といった人たち(以下、便宜的に一般人と表記します)の目線や価値観、客観的な視点を持つことが必要と思います。

 

そんな意味から、新人たちに向けて、

 

  • 君たち(新人のこと)は「一般人に最も近い、我らの仲間」 という貴重な立場
  • 「先輩社員の言ってることが理解できない」「倫理的に間違っている、ちょっと違う」「もっと効率的な方法があるのでは?」「消費者のことを考えたら、こうじゃなくてこうあるべき」みたいな気づき、提案をどんどん出して欲しい

 

とお願いしています。

 

Appleの創業者のひとり、スティーブ・ジョブズ

「消費者の欲しいものを作るだけではダメ。消費者が想像できない、あらたな世界を創造するくらいではないといけない」

という意味の発言をしていたらしいですが、彼のこの発想は別にして、自分の企業の論理、倫理に凝り固まっているようだと、組織は腐敗したり、消費者から離れていきます。

 

なのでときどきは、一般人の価値観、倫理観に触れる必要があります。

 

新人は、最も一般人に近い仲間。

そんな彼ら彼女らが企業をさらに成長させるきっかけになるととらえています。