サラリーマンの悲哀。
1.サラリーマンの副業
イケハヤ界隈らの
- 大学行く必要ない
- 企業なんて辞めて、フリーランスになれ
という主張には同意できないのだけど、一方で、
- サラリーマンは副業に時間を割くぐらいなら、本業をしっかり頑張って給与を上げるほうが効率も良い
という主張にも(100%は)賛同できません。
正論ではあります。が、それが全員にあてはまる話か、というとそうでもない。
わたしはあてはまらない方にはいります。
2.なぜサラリーマンは副業を止められないのか
本業に専念する必要があるのは、入社したて、あるいはまだまだ昇給する余地のある年代にはあてはまると思います。
がんばればがんばるだけ評価はあがり、昇格し、昇給もする。
脇目も振らず、しっかり仕事を頑張ってほしいと管理職の立場としても思います。
でも、ある程度の年齢や等級にいってしまったら、止まってしまうんですよね。給与が増えることがありません。
もちろん、その企業や組織の賃金制度にもよりますが、ある程度の年齢(たとえば55歳とか50歳とか)で年齢による昇給はゆるくなる・止まる、という制度が多いのではないでしょうか。
また、管理職になってしまうと、年齢給以外の要素で決まる給与(たとえば能力給、職務給など)は、昇格しなければ増えない、という仕組みになっていることが多い。月額の給与が上下するのは、考課くらいのものでしょう。
要は、給与が上がらない。
一方で、サラリーマン(男女両方の給与所得者を表すサラリーパーソンではなく、男性)。配偶者がいて、子どももいるとなると、サラリーマンが使えるお金は小遣いだけ。定額になっている場合が多いでしょう。
給与は上がらない。たとえ上がったとしても、定額の小遣いは上がらない。自分の使えるお金を増やすためには、副業も頑張りたくなる、という構図です。
結婚もしていない、まだまだ若手のサラリーマンには夢もない話です。でも、これが現実です。
3.サラリーマンの小遣い
1〜2年ほど前だったでしょうか。ヤフーに載った記事。詳細は覚えていないのですが。
- 年収が300万円の人も1000万円の人も、夫の小遣いは変わらない
- むしろ、1000万円の人は、配偶者や子ども、親の世話もするという年代になっている場合が多いと思われるが、家計の出費は多い。だから、小遣いがむしろ低額の場合が多い
といった記事が出てました。シンクタンクかなにかがリサーチしたデータをもとに、ファイナンシャルプランナーが説明した記事だったかな。
この話はわたしにピッタリでした。
子どもの教育費、住宅ローン、親の世話はしてませんが送金はしているし将来のために積み立てている・・・。余裕はないんですよね。
年収1000万円超えはサラリーマン・サラリーパーソンの憧れだと思いますが、家族持ちには厳しい現実です。
(もちろん、家族持ちの年収300万円よりはいいのですが。)
独身の諸君、だからといって、結婚は否定しないし、ぜひそのチャンスを探したまえ。結婚は幸せを2倍にし悲しみを半分にする、というのも現実だ。(ただし、奥さんや子どもをしっかり養いなさい。銀行をディスったり、家の片付けもしない。そんな男に将来はない)
「家計を全部自分でやり、小遣いは使い放題」も無謀だ。ちゃんと管理したまえ。多くのサラリーマンが採用している「小遣い制」にし、お金をしっかり管理できる配偶者に任せるのがいい。
それと、副業にエネルギーを注ぎすぎて、本業をおろそかにもしてはいけない。本業あっての家計。副業は本業をやって余裕があれば、あるいは趣味的にやるのがいいと思うぞ。
決して、耐えられないから、会社世界に耐えられないからと、ブロギルやらサロンやらFX投資やらに手を出しちゃいけない。
4.「サラリーマン」という表現
このブログでは、給与所得者のことを「サラリーパーソン」と呼んでいます。サラリーマンだと「マン」で男だけを指すこととなり、男女差別の言葉となるからです。
ですが、この記事の場合、サラリーパーソンの男性側・夫側のネタでしたので、サラリーマンを使いました。