8050問題。
主に50代前後のひきこもりの子どもを80代前後の親が養っている状態を指し、経済難からくる生活の困窮や当事者の社会的孤立、病気や介護といった問題によって親子共倒れになるリスクが指摘されている。
コトバンクからの引用
前回の記事でご紹介した、わたしの経験と川崎殺傷事件。
その逆とでも言うべき、でも根っこではつながっていると感じる事件がまた起きました。
元事務次官を務めた父親が、実の息子を殺めた(あやめた)という事件です。
川崎殺傷事件と比較するとか、どっちが深刻なのかとか、そういう論じ方はできない事件だと感じます。
8050問題が、これほどまでに多くの観点から課題をかかえているっていう話です。
わたしの経験した家族は、90歳近い老親(父母)と40代のひきこもりの娘。
この娘、前回の記事で詳しくは書きませんでしたが、彼女が一方的に想いを寄せていた男性を追いかけて、飛行機に乗ってその男性を訪ねるという行動を起こしています。
この一件で両親に強く叱られたにもかかわらず、彼女はまた飛行機に乗ろうとして空港をウロチョロしていたところを空港職員に怪しまれ、両親が保護しに行くということも。
普段は自分の部屋から一歩も出ないのに、行動しようというときには行動力を示す。
無理に、川崎殺傷事件や元農水事務次官の殺人に結びつけようと考えるのはよくない。
でも、飛行機で妻子ある男性を追いかける娘の、予想もつかない突飛な行動を心配し、自分たちが老い続け、娘を面倒見ることができなくなっていく将来を悩んで、となんとも悲しい現実は、やるせないです。
この期に及んで、F35を買いますか?
「子ども達の安全を何としても守らなければ」なんて言葉だけでつくろって。
優先順位の高いお金の使いみちがあるんじゃないですか、安倍首相、政権与党、官僚の賢いみなさま。
引きこもりを救え、とあなたたちだけに押し付けるつもりはありませんが、少なくともお金の使いみちを修正することくらいできませんか。