新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

だったら、そういう家を買おうよ、という話:大雨で避難のニュースとかが出るときに思うこと

今年も起きてしまった、災害を引き起こすほどの大雨。

テレビなどでも、早めに避難するよう呼びかけが何度もおこなわれています。

 

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ちょっと落ち着いて考えよう。

 


安全な場所に避難することが大事です。

 


決して家を出て、避難所に行くこと【だけ】が重要なのではありません。

 

 

 

たとえば、わたしの実家は、川のそばにありますが、数十メートルで海に注ぎ込むあたりの平地。

海に近いあたりでの川なので、川の氾濫は起きることが考えづらい。

しかも、入り組んだ入り江のため、津波も来ない。あるいは勢いが消された状態でしか来ないので、かなり安全度が高い。

一方、災害が起きた時の避難所である公民館は海に直接面した場所にあります。河川の氾濫はありませんが、津波は来る可能性が十分ある。

 

つまり避難所のほうが危険で、自宅のほうが安全です。

 

 

 

 

わたしの自宅はというと、なだらかな丘の頂点から少し下がったところに位置しています。川はありません。

2018年の西日本豪雨の際、大量の雨水が側溝を流れていましたが、あふれるには程遠い量。

なだらかな斜面の丘ですから、崩れるようながけもない。

 

一方、避難所となる公民館は、建物はしっかりしているし公園があるので避難もしやすい。とはいえ公園の隣には急な勾配の小山があり、崩れる可能性あり。公民館の反対側は比較的急な勾配の下りの坂になっています。

 


これまた、避難所に避難するよりは、自宅にいたほうがずっと安全なのです。

 

 

 

テレビで盛んに「避難しろ」と繰り返しているので、“自宅ではない避難所に避難すること”が大事と思い込んでいる方ももしかしたらいらっしゃるかもわかりませんが、必ずしも避難所が最適解ではありません。

 


より安全な場所、災害が少なそう、がっちりした建物など、災害の種類と周辺の環境を考慮した場所への避難が大事、という当たり前のお話でした。

 

 

 

これは、わたしが個人的な感覚だけで言っているのではありません。

以前、自治会の役員をしていた際、防災講座を消防署にしてもらいましたが、そのとき、上に書いたような考え方が間違ってますかと問い合わせたら、わたしと同じご意見でした。

つまり、“自宅が安全なら、自宅にいたほうがいいです。確かにこのあたりの地形など考えたら、公民館より自宅が安全な場合がほとんどですね”との回答を得ています。

 


わたしがどこに住んでいるかまでは言えませんが、そういうことです。

 

 

 

「自分が安全な場所に住んでいるっていう自慢かよ!」

 

という人がいるかもしれませんね。そう、そのとおりかもしれません。

自慢する意図はありませんけど、そうなっちゃうかも。

 


これから自宅を持とうとされている方がおられたら、こういうことも重要な要素です。安全な場所に家を持つべきです。

 

 

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