新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

一流のマネージャーは、パワハラと「厳しい指導」の境目を区別する

ハラスメントのニュースについて、枚挙にいとまがない昨今。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

しょうがねえなあ、あいつら

 

と、問題になる指導者を他人事と思ってませんか。

 

 

一本足打法の王貞治と荒川博

王貞治一本足打法を指導する荒川博

 

 

ビジネスパーソン、職場でもパワハラになりがちな指導はあります。

リーダー、マネージャー、管理職らはこれらをしっかり区別、意識して指導する必要があります。

 

パワハラになってしまう可能性 厳しいが適切な指導
自分の価値観で一方的に相手を否定する 相手の価値観を認めたうえで指導する
相手を受け入れずに、ダメ出しをする 相手の長所を評価しつつ、改善すべき点は厳しく指導する
相手の性格やくせなど、人格も否定する 相手の役割や職務の範囲で指導する、起きた事実をもとにそのことだけを注意する
相手の立場や環境をまったく考慮に入れない 相手の状況に応じ、適切な叱り方をする
ミスは絶対に許さないという考え方 ミスをどのように防ぐかへの対応にフォーカスする
相手がつぶれてもいい、ケガしても仕方ないというスタンス 相手や組織を成長させるための指導というスタンスを厳守する

 

もちろん、これらを区別すれば暴力をふるってもいいわけではありません。

無茶な罰(たとえばグラウンド100周走る、意味なく降格させる、シュレッダーだけしか仕事を与えない・・・)を与えていいわけでもありません。

 

人間性の尊重、育成・成長をうながす、仕事のその先にあるお客様、消費者の益になるかを指導、マネジメントのベースに置く必要があります。