転勤(転居を伴う異動)あれこれ パート2 「内示から着任まで2日?!」
今年も、異動、転勤の季節になりました。
昔、異動、転勤についてのあれこれという記事を書きましたが、今年も書きます。
1.内示から転居まで
転勤(転居を伴う異動)は、一般的には、
内示〜連絡開始(転勤前後の職場間の連絡開始)〜公示(全員に周知される)〜転居〜異動先に着任
というステップを踏みます。
内示から転居して異動先に着任するまで、みなさんの会社・組織はどれくらいの期間で行なわれますでしょうか。
一般的には、平均的には2〜3週間程度でしょうか。
わたしの属する会社は4週間です。
4月1日付で人事部から大阪支社に異動することになったとします。
すると、
- 内示:3月4日(4週間前)
- 連絡開始:3月11日
- 公示:3月18日
- 着任:4月1日
てな感じです。
以前の記事にも書きましたけど、家族に話をする(一緒に引っ越すのか、単身赴任にするのかの方針決定などなど)、転居先の住まいを準備する、等の目的のために、内示から情報がオープンされるまで、ある程度の期間が必要ですよね。
2.内示から着任まで2日しかない?!
仕事でお付き合いのあった方から聞いた話です。
内示から2日以内に移動先に着任しなくてはいけない、というルール
- 私:まじですか。
- 相手:はい、そうなんです(T_T)
誇張した話だろうと感じて聞き直しましたが、間違いないそうです。
- 転居先の住まいは会社が用意してくれるんですよね。社有の物件があるんですね
- いや、無いです
- てことは、自分で手配するんですか?
- そうです。それも含めて2日です。ま、転居は大変なので、転居もその日までに済ませろとは言いません。転居は後から済ませるのでもいいです
- でも着任は期日までに済ませろ、と?
- そうです
- なんで、そんな短期間に?
さあ、なぜだと思いますか。
それは、不正を隠すとかその地域との癒着を生む土壌を作らない、コンプライアンスの不正を起こさないためのルールなんです、と。
この話を教わったのは、地銀(地方銀行)の総務の方です。
自分の荷物をまとめる時間さえ与えない・余裕を持たせないルールを敷くことによって、その地域での不正や長期間に滞在することで生まれる癒着とか馴れ合い、法的・コンプライアンス的な不正を起こさない牽制(けんせい)とのことです。
なるほど、そういうルールがあるとわかっていれば、不正を働かせようという姑息な発想は生まれにくいですね。
その地銀だけではなく他の地銀、そして地銀ではなく都銀も同じ事情だ、という話を多くの方から聞きました。
3.公務員も
短期間のうちに着任、という話は、公務員もそうらしいです。
さすがに2日というのは短すぎますが、不正を隠す余地を与えない、コンプライアンスも含めたなリスク回避として同じ仕組みだそうです。
そりゃそうですよね。
地銀は、極論が許されるならば、その地域の不正が起こらないような仕組み。
でも、公務員、とくに国家公務員となれば、広域、あるいは国全体の不正や損失にもつながりますからね。
ま、公務員だったら、豪華な宿舎が用意されているでしょうから、住まいに困ることはないでしょうが。
こういうルール、考え方が国会議員・国家公務員にも施されるといいですよね。
特にひどい、ここ数年の政権・政府・与党・官僚の堕落ぶり。
異動を言い渡す→資料をまとめる・不要な書類を廃棄する時間も与えず、間髪を入れず転居、事務所を明け渡す、というルールが敷かれたら、少なくとも今の不正は無いよね。