新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

新卒以上に、中途入社社員のフォローやサポートは大事

多くの企業で、新卒以外に中途採用をやっておられるでしょう。

新卒よりも中途採用のフォロー、サポートが大事って話をしようと思います。

 

 

 

 

企業によっては経験者採用などと表現する場合もあるでしょうね。

表現するだけではなく、実際に特定の業界の経験者、あるいは業務の経験者などに特化した採用もしているかもしれません。

 

新卒の新人はきっと手厚くサポートするでしょうが、中途採用はどうでしょうか。

わたしの経験や考えでは、新卒より中途の方がしっかりサポート、あるいはフォローすることが大事だと思います。

 

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0.前提

 

以下、特に断りがない限り、学校(大学、高校、短大、専門学校他、全部の学校)を卒業して、社会人経験が無くすぐに企業に入社するのを新卒、一度社会人経験をしてから企業に入社するのを中途入社、中途採用と表現することにします。

 

 

1.中途入社のフォローが大事な理由 3個

 

(1)他社での経験が邪魔するかもしれない

 

新卒は初めての社会人経験なのだから、自社の仕事や企業理念などを植え付けられる。教育には支障はなさそう。いわば真っ白なキャンバスに自社の色を塗っていけるのです。

何もない土台に人材を作り上げるのは大変ではありますが、無地だからこそ色はつけやすい。

 

しかし中途採用の場合、すでに他社(会社じゃなければ、他の組織と表現しておきます)の経験があるわけなので、それが邪魔するかもしれません。

 

たとえば、飲食業経験者が同じ飲食業に転職した場合。

以前の飲食店が、安く手軽な価格で、というお店の経験者が、食事のグレードは高く、おもてなしも最高のものを、それにともない価格も高いというお店に転職したらどうでしょうか。

 

もったいないと、少しくらい調理で失敗した食べ物もなんとか別の形で活用できないかと普段から考え行動していたけど、新しいお店では完璧に出来上がらなかった食べ物は捨ててしまう、もったいない、「こんな高額な請求をしていいものだろうか」など悩んだりしないでしょうか。

 

我ながら例えが下手くそでしたが、邪魔することはそこそこあるでしょう、ってことです。

 

(2)染まっていないことが、むしろチャンス

 

前項では過去の経験が邪魔するかも、というマイナス面を書きましたが、むしろこの記事全体で言いたいことはこちらが本論。それは、

 

自社の経験がない人材が、大事な宝

 

ということです。

 

 

民間企業や、行政、自治体など、今やコンプライアンスとは無縁になれない仕事集団。

コンプライアンスを考えた場合、‘自社の色に染まっていない’人材というのはとても大事。

 

なぜかというと、

 

うちの会社では常識、でも世間にとっては非常識

 

という、避けなければならない事態に出合える可能性が高くなるのですよ。

 

世間にとって非常識な財やサービスを提供する企業なら、考えなくてもいいでしょう。でも、消費生活に密着した業界とか、一般的な消費生活に訴えかけたいビジョンを持った企業には、大事にしたいフツーの人の生活スタイル。

 

いや、そもそも「そんな企業活動は倫理的に許せない」と評価されたら、どんなに頑張ったって認めてもらえない。例えば、吉本興業とかね。

 

マネジメント契約を書面では結ばないけど、NSCという研究生的な段階で「何があっても(死ぬようなことがあっても)吉本には文句は言わない」という主旨の契約はしっかり交わしてた、ってのは、一般的には・常識的には異常と思える事象でしょうな。

何がファミリーだって話かよ、って感じます。

 

安倍政権を素材にするなら、もっと極端な例も挙げられるのですが、ここではやめとく。 

 

 

 

いわば、社外取締役ですよ。

自社に染まってなくて、自社とは直接関係のない消費者の感覚を持っている存在だってことです、中途採用の方々は。

 

わたしが中途採用の方々の入社時に研修で必ず説明すること(お願いすること)は、こんなこと。

 

皆さんは、昨日まで当社と関係のなかった存在、そして今日から当社の仲間、という、最も一般人(表現が不適切だったらごめん)に近い存在です。うちの会社は、消費者の方々の常識とか考え方を大事にしたい、消費者に寄り添う事業を進めたい。

うちの会社に「おかしい考え方だな」「そんな発想は消費者に受け入れられない」というのがあれば排除したいので、ぜひ正直に発言、指摘してほしい。それが当社の宝になる。

 

 

入社した日にこんな話を言われて、「そうですか、じゃあ・・・・・」なんて話をすることはなかなかできないでしょう。

だから、職制・ラインに関わらない、第三者の立場である総務が入社後にヒアリングなどもしてます。

 

(3)社会人経験をした人物からの指摘は高レベル

 

前項と同じく、中途入社者の存在は企業にとって価値がある、という話。

 

新卒は社会人経験がないから、入社研修、入社までの手続き、入社後のフォローなど、人事・総務が担当する業務の受け手としては初めての経験。

だから、「そんなものだ」という理解でしょう。

 

ですが、社会人経験のある中途入社者は、他の企業(などの組織)での経験があるので、総務のこれらの仕事などの良し悪し、優劣などの評価は比較ができ、厚みも増します。

総務の仕事を客観的に評価してくれる中途入社者。

 

 

 

 

3.中途入社者の存在に価値を出す、大事なこと

 

これらの、中途入社者のフォロー、サポートの意味合いをしっかり出すためには、彼ら彼女らから本音を聞き出す環境を作ること。それがなければ、全く意味がありません。

 

これもフォローのひとつだと思いますが、他の企業等での経験を持って入社してくる中途入社者が「自分たちは、大事な存在、重要な存在なんだ。本音も言える、いや言うべき存在だ」と認識してもらえるための環境づくりが前提です。

 

 

中途採用、経験者採用は、宝探しです。

 

滝川クリステルCM降板!ビールのCMタレントのは以前から気になっていた

滝川クリステルと、ボンボンでなんの考えも持たない政治家が結婚を発表し、入籍も(秘書が)済ませました。

ついでに滝川クリステルは妊娠していることも発表。

 

 

www.news-postseven.com

 

 

キリンビール本麒麟のCM出演が降板になるのはやむなしです。

なぜなら、妊娠中の飲酒は、お腹の中の子どもに影響を与えるのは明らかになっていて、妊娠している人の飲酒を想起させるのはやりたくないのです。

もしかしたら、CMの撮影中に妊娠していたのでは?という心配もよぎりますし、そもそもCM出演の契約にあたって滝川さんほどの人がメーカーから説明を聞いて理解しなかったわけでもなかろう。

 

という問題はさておき、わたしが昔から気になるのは、ビールのCMに出演するタレントはあまり変わりがない、同じタレントが違うメーカーで出ることがある、ということ。

 

 

 

 

 

1.滝川クリステル

 

件の、滝川クリステルさんも、ついこの前までサッポロビールヱビスビールのCMに出てました。

キリンビール本麒麟のCMでは、「ついこの前まで、違うメーカーのCMに出ていた」ことを匂わせる演出もされていたと記憶してます(現在ではもう観られませんが)。

 

 

 

2.嵐

 

ジャニーズ事務所の嵐も、複数のビールメーカーのCMに出ています。

 

昔は、キリンビール淡麗グリーンラベル一番搾り)。

その後、

 

相葉雅紀アサヒビール(アサヒ贅沢搾り)

二宮和也サッポロビールサッポロ 麦とホップ

 

他のメンバーもキリン以外に出ているようなイメージがあるけど、違ったかな。

 

 

3.ぐっさん(山口智充

 

ぐっさんこと山口智充は、キリンビールののどごしに長く出てました。

その契約が終わった後でしょう、アサヒのクリアアサヒ糖質ゼロに出ました。

 

のどごしの出演が長く、印象が強かっただけに、アサヒに出たのが驚きで、直前までキリンに出てたのに、いきなり鞍替えかよ!と感じた記憶があります。

 

 

 

昨日(2020年4月24日)されたダウンタウンなうで、キリンからアサヒに移ったときのエピソードを、ぐっさん本人が紹介してました。

なるほど、そういうことだったんですね。ぐっさんもアサヒも男前。

 

 

4.佐藤浩市

 

キリンビールサントリーでした。

キリンビール時代は一番搾りから淡麗に銘柄が変わりましたね。

 

 

5.役所広司

 

役所広司は、キリンからサッポロに、そしてまたキリンに、と頻繁でした。

 

 

6.イチロー

 

三ツ矢サイダーペプシなどの清涼飲料には出てました。

そして本命の(なぜ本命か、というと、イチ番搾りだから、という個人的なこじつけです)キリンビール一番搾り

その後、サントリープレミアムモルツに変わりました。

 

 

7.その他のタレント

 

その他にも、SMAPのメンバーたち(木村拓哉香取慎吾)、小泉今日子など、複数のビールメーカーのCMに出たタレントは数多いと記憶してます。

 

 

8.気になっていた(いる)こと

 

わたしが個人的に気になっていたのは、

最初に出始めたメーカーの印象を、別のメーカーのCMで引きずるってことを、タレント本人、あるいは事務所が考えないのか、節操がない、寝返りかよということでした。

 

それと、このブログに書いた一番の理由ですが、社員が転職する際、競業他社つまりライバル企業への転職を認めないことを就業規則に書いていたりします。(その取り決め自体に問題がある、という指摘もあります)

それと同じようなことが、タレントにもあるのではないか、タレントは別のメーカーのCMに出ることをいとわないのか、ということです。

 

まあ、事務所がとってきた、あるいは広告代理店が提案してきた話を事務所が受けた時点で、タレントにはあまり選択肢はないのが実情なのかもしれないけど。

 

 

その界隈の人の記事で、

「ビールのCMに求められるイメージを持ち合わせているタレントが少ない、限られるからこのような現象が起きる」

というような話を読んだことがあります。

タレントの中にも、お酒OK、●●はNGとか、いろいろ条件があったりするのでしょう。現実的に選択肢が限られることもあるのかもしれません。

 

 

 

つかこうへい氏(劇作家)はキリンビールのCMに出た際、CM内で「この広告に出た以上、死ぬまでキリンラガービール以外は飲みません」としゃべるシーンがありました。早逝した彼(62歳没)がそれを貫いたのかは知りませんが。

 

つか氏のこの印象が強いからか、上に挙げたタレントたちの複数のメーカーのCMに出るというのが、タレント本人か、マネージャーなのか、所属事務所なのか、あるいはメーカーなのか、それらの誰かに対してどうにもモヤモヤした印象を感じずにはいられません。

自社の従業員ということで言えば、「副職、副業は禁止」としばっている企業への違和感なのかな。

 

とはいえ、わたしは副業には反対しません。(あくまで個人の見解です)労働時間や従業員の健康管理というポイントに問題がなければ。

 

 

 

 

闇営業、宮迫・ロンブー亮の会見をみて感じたことをツラツラと:吉本の終わりの始まりかも

吉本興業所属のお笑い芸人たちが闇営業し、契約解消などの処分を受けました。

その後、吉本以外の芸人にも闇営業の事実があり、彼らも同じように処分を受けています。

会社で人事を担当するわたしが見た感想を。

 

 

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1.闇営業の是非

 

闇営業に関して、民間企業から見ると「副業」「反社会的勢力」ということでしょうか。

 

副業(複業)については、以前は禁止する企業がほとんどでしたが、最近の低賃金や非正規雇用等で収入が相対的に低減していく中で、国もアベノミクスの反省(?)があるのか副業を認めるように考えを変えてきていますので、民間企業も副業を認めている状態に移ってきています。

 

労働時間の問題など、副業にはまだまだ整理すべき課題はあると思うのですが、以前よりは問題視されないようになってきていると言えるでしょう。

 

 

反社会的勢力との関係では大きな問題です。

 

反社会的勢力と関係を持つことは、企業においては禁じられています。

その根拠、考え方は、暴力団の排除からきています。

 

暴力団の活動を根絶させるため、暴力団対策法や暴力団排除条例が制定されました。

要は、暴力団が活動できないように、彼らの活動を制限したり、社会活動から排除するということ。

企業に関していえば、暴力団が経営する企業と取引をして彼らに資金が渡るのは禁じられているし、暴力団が直接経営に関係していなくても、例えば暴力団員の配偶者の経営するスナックとか、個人への利益の供与なども禁じられているのです。

つまりは、暴力団およびその関係者と関係を持ってはいけない。

 

宮迫、ロンブー亮らは忘年会に参加してギャラ(報酬)をもらっているという関係で、利益の供与の逆で問題ないように思えますが、そもそも参加したことで詐欺集団は嬉しいわけで、それ自体が利益の供与、便宜を与えていることになると言えますね。

 

こちらが詳しいです。

 

toyokeizai.net

 

 

 

2.労働条件

 

普通、芸能人と、所属する事務所はマネジメント契約というのを結ぶとのこと。

でも吉本興業はそれをやっていない。これは引っかかります。

 

民間企業では、正社員は書面での雇用契約を結ぶことはほとんどないので、偉そうには言えません。

しかしながら、就業規則、賃金規則など雇用、処遇に関して様々な取り決めが書面で、あるいはパソコン上で示されています。社員(従業員)がいつでも見られるようにしていなければならない取り決めもあります。

 

これが吉本には無く、しかも若手の芸人は低賃金で働かされている。

1日の舞台で、2000円とかって聞きますね。

最低賃金法にも抵触する可能性はあります。

 

「修業だから、労働への対価ではない」という言い訳もあるようですが、その考え方がすんなり通るとは思えません。

 

このような処遇環境においては、特に若手芸人は正式な吉本だけの仕事だけでは成り立たないので、闇営業であっても少しでも報酬を稼ぎたいと発想するのは止むを得ない、と感じます。

 

 

 

3.吉本興業の対応

 

宮迫、ロンブー亮は問題が発覚した当初から、会見を実施したいと吉本興業に要請していたとのこと。

それに対し岡本社長は、「そんなことは許さない。やるんだったら連帯責任で、全員をやめさせる。俺にはその力がある」と言ったとのこと。

 

これは典型的なパワーハラスメント

 

雇用の不安を示すなどパワーハラスメントの要件を満たしていると感じられます。

 

岡本社長というと、まだ下っ端のスタッフだった時代から番組に出演している様子を見ています。会長の大崎氏も見ていました。

その当時の延長からして、どうも彼らが「企業の経営」をできているとは思えない。

 

昔の映像の記憶だけでどうのこうの言う話ではありません。

ま、現在進行形で彼ら経営者が対応している様子も、とても企業のけいえいと言えるレベルではない。

ザブングルが謝罪し、企業自身も謝罪し、謝罪の内容も問題なし(特に、詐欺の被害者の心情にも配慮)、社会的な貢献をすることにし、復帰の時期も整えたナベプロとは大きな違い。

 

 

適当としか思えない吉本興業側の対応と、吉本を離れた後の宮迫とロンブー亮の一生懸命で誠実な会見は対照的でした。

特に、ロンブー亮は、会見の段階では吉本と破断していなかったはずですが、「契約解消された方がいい」と自身の意向をはっきりと主張、偉いとさえ感じました。

 

 

「吉本はファミリーなんだ」という上っ面の言葉で逃げようとした岡本社長の言葉を捉え、「吉本が親なら、子どものわたしたちが謝罪しようとするのを止めるのは親じゃない」と亮が発言したのがファミリー発言です。

 

 

吉本の岡本社長は「在京5局、在阪5局は吉本の株主だから大丈夫」と発言したとも。

メディアを握っている、あるいはメディアから忖度してもらえる吉本だから大丈夫、という意味だったのでしょうか。

んー、コンプライアンスに無縁の会社のようです。

 

 

 

これで吉本興業は、そこに所属する芸人とともに信用を失墜するでしょう。

 

 

【追記】やっぱり、こんな情報が出てきた。

 

 

 

 

 

選挙(投票)に行かなきゃいかん!、と思わせた【夢】

昨日、夢をみました。

「やっぱ、投票に行かなきゃなあ」としんみり感じさせる夢でした。

 

 

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1.夢の内容

 

わたしが勤務する会社で、従業員による、とある投票が行なわれようとしています。

なんの投票かは覚えてませんが、いくつかの選択肢を選ぶものです。

その投票結果に基づき、今後の会社の運営が決まります。

 

そのどれを選んでも、従業員にとってありがたいものではなく、なにがしかの負担を強いるもの。

さらには、その選択肢のどれかはトップ(社長)の意向が強く反映されたものであり、それを選ばないと(トップの気に入らない選択肢を選ぶと)、投票後に社長や幹部から厳しい指導があったり評価も低くなる、ということが予想(予定と言ってもいいほどに確実なもの)されている状況でした。

 

つまり、その投票は行くも地獄、行かずとも地獄な状況でした。

 

その夢のディテールは覚えてません。

でも、そのときのわたしの感情とか不安感とか、周囲の同僚たちの、その投票に対する無関心な様子ははっきり覚えているんですよね。

なんなんだろう、夢って?

 

 

2.参議院議員選挙

 

この夢は架空のものであり、わたしが現実に勤めている会社にこんな投票制度はありません。

夢に登場した人物も、現実にはいないのばかり。

そしてわたしの実際に所属する会社はいたってホワイトな企業です。

 

しかしこの夢は、今のリアルの安倍政権、自公政権をあらわしているのではないか、と、目が覚めた直後、思いました。

率直に申し上げて、安倍政権が展開している今の政治を感じたのです。

 

 

3.投票に行かなければならない

 

現実の選挙も、この夢に似たようなところがある。

どんな選択肢(立候補者、政党)であっても、結果は同じ。

 

裸の王様と、その取り巻き、ちやほやする官僚たちから持ち上げられる宰相のやりたいようになってしまう。

 

いや、そうじゃない。

今、民意を示さないと、それこそ悪夢は続く。

 

 

 

 

ついに安倍さんはおかしくなった↓

 

わたしの夢は偶然じゃなかったと思います。

 

(1)悪夢をみる体質

睡眠に関する障害(甘利さんという人が、ある時期患っていた〝と言われていた〟睡眠障害です)を持つわたしは、毎日、精神安定剤睡眠導入剤を就寝前に飲んでいます。

 

でも、なんらかの理由で飲み忘れることがあり、そのまま寝てしまうと、まず間違いなく悪夢(自分が望まないストーリーの夢)を見ます。

 

(2)Twitterでフォローする方々

Twitterでわたしがフォローする方々の多くは、今の政権に警鐘を鳴らす方々。

わたし自身ももちろんそうですから、普段から現政権がこわいと感じているわけです。

 

 

この(1)と(2)の2つの要素が加わったら、こんな夢をみるのは必然でしょう。

 

 

わたしゃぜってぇ、投票に行く。自分の意志を示す。

「たかが一票」ではない。「されど一票」だ。

 

 

 

緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

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だったら、そういう家を買おうよ、という話:大雨で避難のニュースとかが出るときに思うこと

今年も起きてしまった、災害を引き起こすほどの大雨。

テレビなどでも、早めに避難するよう呼びかけが何度もおこなわれています。

 

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ちょっと落ち着いて考えよう。

 


安全な場所に避難することが大事です。

 


決して家を出て、避難所に行くこと【だけ】が重要なのではありません。

 

 

 

たとえば、わたしの実家は、川のそばにありますが、数十メートルで海に注ぎ込むあたりの平地。

海に近いあたりでの川なので、川の氾濫は起きることが考えづらい。

しかも、入り組んだ入り江のため、津波も来ない。あるいは勢いが消された状態でしか来ないので、かなり安全度が高い。

一方、災害が起きた時の避難所である公民館は海に直接面した場所にあります。河川の氾濫はありませんが、津波は来る可能性が十分ある。

 

つまり避難所のほうが危険で、自宅のほうが安全です。

 

 

 

 

わたしの自宅はというと、なだらかな丘の頂点から少し下がったところに位置しています。川はありません。

2018年の西日本豪雨の際、大量の雨水が側溝を流れていましたが、あふれるには程遠い量。

なだらかな斜面の丘ですから、崩れるようながけもない。

 

一方、避難所となる公民館は、建物はしっかりしているし公園があるので避難もしやすい。とはいえ公園の隣には急な勾配の小山があり、崩れる可能性あり。公民館の反対側は比較的急な勾配の下りの坂になっています。

 


これまた、避難所に避難するよりは、自宅にいたほうがずっと安全なのです。

 

 

 

テレビで盛んに「避難しろ」と繰り返しているので、“自宅ではない避難所に避難すること”が大事と思い込んでいる方ももしかしたらいらっしゃるかもわかりませんが、必ずしも避難所が最適解ではありません。

 


より安全な場所、災害が少なそう、がっちりした建物など、災害の種類と周辺の環境を考慮した場所への避難が大事、という当たり前のお話でした。

 

 

 

これは、わたしが個人的な感覚だけで言っているのではありません。

以前、自治会の役員をしていた際、防災講座を消防署にしてもらいましたが、そのとき、上に書いたような考え方が間違ってますかと問い合わせたら、わたしと同じご意見でした。

つまり、“自宅が安全なら、自宅にいたほうがいいです。確かにこのあたりの地形など考えたら、公民館より自宅が安全な場合がほとんどですね”との回答を得ています。

 


わたしがどこに住んでいるかまでは言えませんが、そういうことです。

 

 

 

「自分が安全な場所に住んでいるっていう自慢かよ!」

 

という人がいるかもしれませんね。そう、そのとおりかもしれません。

自慢する意図はありませんけど、そうなっちゃうかも。

 


これから自宅を持とうとされている方がおられたら、こういうことも重要な要素です。安全な場所に家を持つべきです。

 

 

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8050問題、元農水事務次官の殺人、やめていったわたしの部下

8050問題。

 

主に50代前後のひきこもりの子どもを80代前後の親が養っている状態を指し、経済難からくる生活の困窮や当事者の社会的孤立、病気や介護といった問題によって親子共倒れになるリスクが指摘されている。

コトバンクからの引用

 

前回の記事でご紹介した、わたしの経験と川崎殺傷事件。

その逆とでも言うべき、でも根っこではつながっていると感じる事件がまた起きました。

事務次官を務めた父親が、実の息子を殺めた(あやめた)という事件です。

 

www.j-cast.com

 

川崎殺傷事件と比較するとか、どっちが深刻なのかとか、そういう論じ方はできない事件だと感じます。

8050問題が、これほどまでに多くの観点から課題をかかえているっていう話です。

 

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わたしの経験した家族は、90歳近い老親(父母)と40代のひきこもりの娘。

 

この娘、前回の記事で詳しくは書きませんでしたが、彼女が一方的に想いを寄せていた男性を追いかけて、飛行機に乗ってその男性を訪ねるという行動を起こしています。

この一件で両親に強く叱られたにもかかわらず、彼女はまた飛行機に乗ろうとして空港をウロチョロしていたところを空港職員に怪しまれ、両親が保護しに行くということも。

 

普段は自分の部屋から一歩も出ないのに、行動しようというときには行動力を示す。

無理に、川崎殺傷事件や元農水事務次官の殺人に結びつけようと考えるのはよくない。

でも、飛行機で妻子ある男性を追いかける娘の、予想もつかない突飛な行動を心配し、自分たちが老い続け、娘を面倒見ることができなくなっていく将来を悩んで、となんとも悲しい現実は、やるせないです。

 

川崎殺傷事件への安倍首相の言葉

 

この期に及んで、F35を買いますか?

「子ども達の安全を何としても守らなければ」なんて言葉だけでつくろって。

 

優先順位の高いお金の使いみちがあるんじゃないですか、安倍首相、政権与党、官僚の賢いみなさま。

 

引きこもりを救え、とあなたたちだけに押し付けるつもりはありませんが、少なくともお金の使いみちを修正することくらいできませんか。

 

 

 

川崎殺傷事件で、思い出したくないことを思い出しました。再発を防ぐことができるのか、管理職はどうあるべきか

川崎殺傷事件。

一人の男が十数秒という短時間に、十数人を殺傷。そのうち2人が死亡したという通り魔事件。

 

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事件現場に手向けられた花など

 

大変衝撃的な事件ですが、犯人らしき人物の報道が重なるにつれ、心配になることがあります。

以前、同じ職場にいた、とある同僚の存在です。彼女は今、何をしているだろうか。そもそも生きているだろうか。

 

 

 

 

1.病気にかかり、退職した同僚

 

※プライバシー保護のため、情報の記述はあいまいにします

※この記事や登場人物は、川崎殺傷事件とは一切関係はありません

 

その彼女は同じ職場にいた同僚でした。

当時わたしは、管理職の上司と彼女たち数名の間に立つ、サブリーダー的なポジションでした。

 

部署の全員で作成するマニュアル に取り組んでいるとき、彼女が遅れていました。

何度催促し「はい、わかりました」と反応するも一切手をつけない。

いよいよ納期が来て「納期が過ぎてもいいし、これまであなた自身が書いたマニュアルがあったでしょ。あれをそのままコピペするだけでいいから」と促すも、ダメ。

 

このマニュアル書くのに、なんか不具合を感じてますか。体調が悪いとかありますか。

 

この頃から、なにか心身の体調不良があるんじゃないかと疑い始めたわたしは、上のような言葉をかけたりもしていました。(周囲からは「甘い」と言われてたみたいですが)

 

(1)無断欠勤

それから彼女は、ときどき無断欠勤をするようになりました。

通常、当日に休暇を取る場合は、わたしたちの職場は管理職のリーダーに電話で一報を入れることにしています。この電話をせず、彼女は無断欠勤を重ねます。

その後、何度も上司が彼女に指導をしますが、電話はしません。

 

ある日も、朝出社してこない。上司から彼女に電話するも、出ない。これまでは電話に出て「すいません」と言っていた彼女、その日は出ない。

何かあったかもしれない。

上司と相談し、わたしは彼女の自宅を訪ねました。

 

古いアパート。彼女の部屋は日の当たる部分から奥の方にあり、通路が薄暗い。

いかにも“何かあった”かもしれないことが十分感じられる雰囲気。

呼び鈴を押すも、反応なし。ドアノブを回しても動かない。中にはいない。

 

彼女が通院していた病院へ言ってみる。

「彼女は転院して、今ここには来てないです」

事情を話し、転院先を教えてもらいその病院へ。

もう時刻は18時。待合室は薄暗い。

受付に聞くも「個人情報なので、教えられません」とのこと。それが普通。

んー、どうしようか。会社に帰るか・・・とトボトボと病院を出ようとしたところ、待合室の片隅に座っていた彼女。

 

→彼女の顔を見ることができたのは、これが最後になります。

 

(2)とある病名からメンタル不全へ、そして退職へ

彼女はとある病名の診断が出ました。欠勤の始まる前です。

その病名は、フィジカルな(メンタルとは関係のない、身体的な、という意味です)病気だと思ってましたが、その病状が悪化して、上記の無断欠勤も重なり、病欠することになりました。

その病名をその後よく耳にするようになりましたが、ある程度メンタルヘルス(メンタル不全)と関連が大きいような印象です。(その病気になった人は、その後メンタル不全に陥る、というケースが多く発生しているような情報を聞いたという意味です。)

わたしは医者じゃないので、わたしの無理解や、誤解を招く不安もありますので、その病名はここでは書きません。

 

そんなこんなで、彼女は最終的にはうつ病と診断されました。

 

健康保険等、諸々の手続きのため、彼女と会う機会を作ろうとしましたが、電話連絡も、そして会うこともできず、すべてご両親と行うことになりました。

「あと3ヵ月経過すると、自動的に退職になる」

という連絡をするも、彼女からの反応はありませんでした。

 

そして、就業規則で認められた病欠の期限を過ぎることとなり、ついに退職となりました。

 

退職の手続きも、彼女の両親と行いました。

 

(3)彼女の父親と母親

退職の手続きは、わたしと上司、そして彼女のご両親で行いました。

父親は事情を理解し、退職やむなしというスタンスで会社の対応に応じてくれました。

が、母親は「退職にいたったのは会社に責任がある」と言い、退職金の減額の撤回(彼女の退職理由は自己都合退職のため、減額されます)や損害賠償、さらには退職期限の延長などを要求してきました。

それには理由があります。

 

彼女本人は、「会社の同僚からのいじめ」「とある同僚の男性社員への恋慕」を親に訴えていたようです。

 

会社が調べたところによると、彼女は昔在籍した職場でミスが多く、会社にも高額の損害を出すこともしたことがあり、その都度彼女に仕事を教える先輩や上司から指導や教育を受けていたとのこと。それを彼女は「いじめ」ととらえていたようです。

 

「男性社員への恋慕」については、彼女はその男性(妻子あり)に一方的に好意を寄せ、その男性が異動で転勤したあとも想いを持ち続けていたようです。そして悪いことに、その男性も自分のことを好いている、と思いこんでいたようです。

 

いじめも妻子ある男性との相思相愛も、彼女の妄想。

後者については病気休職中に彼の住む地に彼を追いかけて行くということもしました。彼にその話を聞き、過去の事情を聞くと「一方的に好意を感じていただけで、自分は彼女のことをどうにも思っていなかった。彼女が勘違いする行動も一切していない」とのこと。

 

 

2.退職した同僚と、高齢の両親

 

彼女の家族は彼女と両親の3人だけ。

退職手続きの時点では、父親は高齢で、しかも時々病院に入院が必要な病気をされていました。

また、母親も病気まではされてなくとも高齢で、お二人とも歩くのがおぼつかないほどでした。

 

彼女を食事や体調なども含め面倒をみている母親は、退職にいたる事情は理解はするものの、家族を支える収入をなくすのはもちろん、彼女を不憫に思うこと、そして自分自身の体調が弱まっていくことへの心配もあったようです。

 

会社も、いくら就業規則に則った扱いとはいえ、心身不調で退職する彼女、高齢のご両親が今後どうなるのか、心配でなりませんでした。

 

地域の福祉制度等もあたりました。ご両親も当然調べておられましたが、ほとんど頼ることができる仕組みはないとのこと。

 

何もできず、彼女が我々のもとから離れていきました。

 

 

3.川崎殺傷事件

 

川崎市登戸で起きた殺傷事件。

ニュースでは、自殺した犯人は引きこもりとありました。

 

彼が殺害に至るまでに、それを止めることができなかったのだろうか。

 

その思いが、先に上げた同僚と重なりました。

 

 

同僚の話で言えば、会社にいる間、マニュアル作成の際、詳しく話を聞くことができなかっただろうか。薄暗い病院で彼女を見つけたとき、話を聞くことはできなかっただろうか。

 

 

川崎殺傷事件は、誰かが何かを施すことが可能だったのだろうか。わかりません。

「どうせ自殺するなら、一人で逝ってくれ」との言葉も、賛否があったようですが、どうとらえるべきなのかよくわかりません。

 

 

4.ワイドナショーでの松本人志の暴言

 

この記事を書いている日。ワイドナショーが放送され、川崎殺傷事件を取り上げていました。

 

「産まれてくる上で不良品って何万個に1個絶対これはしょうがないと思う」「こういう人たちはいますから絶対数。その人たち同士でやりあって欲しい」

 

ダウンタウン松本人志はこのような主旨の発言をしました。

わたしはその言葉が気になり、ツイートしました。

 

 

 

このツイートへの賛同、反論がありました。

大規模にも、賛否両論があがったようです。

 

松本を擁護する側の説明として「その言葉だけ切り取って論じている」「文脈からは言わんとすることはわかる」などがありました。「殺人犯は不良品でしょう」というのもありました。

 

わたしが松本の言葉に強烈な違和感を感じたのは、

 

  • 「不良品」という表現が、人間を品物にたとえた(ように聞こえた)こと
  • 人間に対して良か不良か、という見方をしてほしくない
  • 「その人たち同士でやりあえ」というのは、人の命の軽視である

 

といったこと。どのように解釈しても、擁護はできません。

 

裏番組で、爆笑問題太田光はこのように発言しています。

 

 

 

 

このブログの主要なテーマであるサラリーパーソン、管理職といった上に立つ立場の人には、部下の仕事の出来不出来は、本人だけでなく上司であり管理職にも責任があるということ。

法的にも、たとえば労働基準法では、会社側、管理者側に様々な責任が発生すること。

 

 

適性や向き不向き、持ち味などの違いはあれど、管理職たるもの、部下に可能性があることを信じ、育成、サポートをすべきと、自省も含め記しておきたい。