駒澤大学が完全優勝した箱根駅伝に、企業活動・人材育成の変遷と同じものを見た
駒澤大学は学生駅伝3冠(出雲駅伝、全日本大学駅伝)も達成しました。
完全制覇と言っていいですね。
ランナー、そして大八木監督、お疲れさまでした。
この駒澤大学の活躍、いや駒大に限らずここ数年の大学駅伝について、企業活動と似ていることを強く感じたという話をします。
1.ハラスメント
駒大の大八木監督、何年か前、ハラスメント関係の不祥事が話題になったことがありました。
詳しく覚えてなくて申し訳ないのですが、スポンサー企業からのお金を不正にもらった→それを問題視した大学側が大八木氏に退職を勧奨した→大八木氏が「大学の退職勧奨はパワハラだ」と告発した、などなどだったかな。
結果、退職はしなかったけど、事の詳細も明らかにならなかったような。
ただこの際、「大八木監督 パワハラ」というワードから、大八木氏の指導方法や檄を飛ばすようなスタイルが批判されましたね。
青山学院大学の活躍、原晋監督のチーム育成・指導方法などとも比較されることになりました。
ハラスメントが大学のスポーツ活動にも及ぶのは、時代だなあとか感じます。
2.自分たちに考えさせる
駅伝に限らず、様々な競技で、監督やコーチが指導するやり方から、学生・生徒自身に考えさせる手法が取られるようになりました。
これはまさに、企業における管理監督者・リーダーの部下育成と同じです。
昔は、ノルマ、イケイケドンドンをやってればよかった。
しかし今では、不確実性の時代、リーダーも営業や開発などすべて答えを持っているわけではなく、何をすれば売上が伸びるのか利益が確保できるのか、コンプライアンスやSDGsなどなど新たに考えなければならない要素が増えていく中で、全てに手が回らない。
むしろ、育成・成長のためには、リーダーが答えを示すのではなく、一緒に考える、あるいは部下の行動を横から後ろから支える、ビジョンを示す役割が求められるようになりました。
駅伝もその他のスポーツ競技も、企業活動・人材育成も同じだな、と。
3.リクルート
駅伝で優勝すれば、その大学に入学を希望する生徒が増える。
あるいは、大学側が優秀な生徒を勧誘できる。
結果を出すことがリクルート活動にも有効に働きます。
これも、企業活動と同じです。
大八木監督は、3月に監督を退任し総監督に就任する。
そして、大八木氏の教え子である、藤田敦史コーチが監督に就任するそうです。
大八木監督がいなくなる(総監督としては残るが)ことで駒澤大学が駅伝人気上位の大学であり続けるのかわかりません。
が、藤田コーチは、大八木監督のスピリットを受け継ぐ人物であることは、駅伝ファンなら周知のこと。
いい循環がこれからも続くだろうと思います。
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藤田敦史コーチが駒澤大学の選手だった時代、彼を一流の選手に育てた理由の1つが、大八木監督の妻(大八木京子氏)による栄養管理だったことも有名な話。
その大八木京子氏の著書です。