新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

この春、異動しました。上司と面談やりました

私事ですが、この春に異動しました。

 

新しく私の上司になった総務部長が、全メンバーと面談。私もそうですが、その上司もあらたにこの部署にやってきました。

お互いをよく知るために、とチームが新しい構成員を迎えたときは行なうことがスタンダードですね。

で、この面談、ありきたりではなく、興味深いものでした。

 

 

普通だと、これまでの仕事の経歴、私生活、趣味、興味あることなどをしゃべり合うのですが、この上司がやったのは、お互いの傾向とか行動パターン、●●しがち等ということを共有しあおう、ということ。

 

彼はたとえば、

  • 目標を設定しがち(仕事でもプライベートでも)
  • その目標は高いものになりがち
  • 自分が好き・自分を肯定する

などだそうです。

 

私とは違う人物のように感じましたが、一致する点もみつかりました。

 

私の過去の上司でこんな人物がいました。

 

総務部長とは、一軍だ。これまで俺がつとめていた部長補佐は二軍。一軍は二軍とは違う。部長たるもの、部下に弱みを見せてはならない。

 

こんなことを言ってました。

その彼は、実際のところも、ちょっとしたミス、判断の間違いがあったとしても、「◯◯のためにわざと違う側面をあぶり出した」とか「どう反応するか、確認するためだった」など、言い訳とも言えるような態度をとっていました。

そんなエピソードについて、私は賛同していなかった、間違いは間違いと認めた方が楽だし、相手にとってもいい、と思っていました。

 

そんなことをしゃべったら、新たな部長も、同じ考え方でした。

「悪魔と天使」という表現を使ってましたが、元上司の例でいうと、悪魔が、自分がミスをすることを認めたり、弱さがあることを自覚するということ。

悪魔と天使の存在を自覚する、それをどの程度の割合でコントロールするか、といったものでした。

悪魔を認めないことは、弊害もあるとも。

そのエビデンスとして彼が紹介したのが、マシュマロ・チャレンジ。(マシュマロ・チャレンジの話は最後に参考記事を掲載)

 

彼なりの説明。

ハーバードかどっかが、バカな実験をやってるんだよ。幼稚園児だけのチームとMBAホルダーだけのチームで、パスタを組み合わせてマシュマロを乗せるタワーを作って、それをどれだけ高く作るかっていう実験をやったんだ。

どっちが勝ったかっていうと、そう、幼稚園児たち。

MBAチームは、リーダーを決めてリーダーが他のメンバーを指揮して作っていく。リーダーの指示は絶対だった。

幼稚園児はというと、みんなが好き勝手に、わーっていろんなことを試して作っていく。

言いたいこと、やりたいことをなんの遠慮もなくやるのが、健康的な組織。成果としてもそっちのほうがいい。


そんな話でした。

最近の言葉でいうと、心理的安全性でしょうか。


面談の話に戻ると、スタンダードな内容ももちろん必要ですが、ある程度は面談しなくてもわかること。(人事情報システムなど)

志向、行動パターンというのは、それを目的としてわざわざ時間を作ってやらないとできない話。

これからの職場生活、チームビルディングとしても重要です。

 

 

マシュマロ・チャレンジの話こちら。

president.jp