新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

順天堂大その他の、入試での女子差別にひとこと

順天堂大、あるいは端緒となった東京医大の女子受験生差別の「言い訳」には、ひと言もふた言も言いたいですね。

 

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1.順天堂大の説明

 

上記のリンク先にもありますが、順天堂大の言い分は、

 

女子の方が精神的な成熟が早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向がある」とし、新井学長は「20歳を過ぎると差がなくなるというデータもあり、男子学生を救うという発想で補正した

 

とのこと。

みなさんはどう思われるでしょうか。

 

 

2.わかる部分もある、採用試験あるある

 

順天堂大の説明にはわかる部分もあります。

順天堂大は正しい、間違ったことをしていない、という意味ではありません。)

 

採用の場面で出くわすことです。

 

  • 女子学生は一次面接から、ハキハキと元気に答える。明るい。真剣さが感じられる。好印象を持てる
  • 男子学生、特に地方の国公立大学の学生は、のんびり、おどおど、しゃべりが聞きづらい。真剣みをあまり感じない

 

採用試験(試験を実施する企業側担当者)あるあるですね。

こういう場合、「男子学生はエンジンがかかるのが遅いから、次の面接で再度観察したい」という発想になり、男子学生を大目に見ることをします。

で、実際2次試験になったらエンジンがかかり、1次での女子学生との差がなくなった、高評価だという場合は次の面接に進めます。逆に、1次のときと変わらないという結果でしたら、落選です。

 

こういう「下駄をはかせる」ことはやります。

しかし、この場合はあくまで男子学生のエンジンがかかるのを待つだけであり、評価を高くするとか、男女の違いだけで判断してしまうことまではしません。

 

 

3.学びの場での男女差別

 

学びの場を提供する大学が、そういう理屈で女子の点数を低くする、合否に差を設けるというのは許容されるものではありません。

 

端緒となった東京医大でも、あるいはその他の大学でも「女性は妊娠、出産などで勤務が難しくなる場合が多く、医者には向いていない」と考えるなら、その環境を整えるのが先、というのが当たり前すぎるセオリーです。

 

 

(記事本文と以下の著書は無関係です)

女性の品格 (PHP新書)

女性の品格 (PHP新書)

 

 

サラリーマンがなぜ副業を続けるのか

サラリーマンの悲哀。

 

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1.サラリーマンの副業

 

イケハヤ界隈らの

 

 

という主張には同意できないのだけど、一方で、

 

  • サラリーマンは副業に時間を割くぐらいなら、本業をしっかり頑張って給与を上げるほうが効率も良い

 

という主張にも(100%は)賛同できません。

正論ではあります。が、それが全員にあてはまる話か、というとそうでもない。

わたしはあてはまらない方にはいります。

 

 

2.なぜサラリーマンは副業を止められないのか

 

本業に専念する必要があるのは、入社したて、あるいはまだまだ昇給する余地のある年代にはあてはまると思います。

がんばればがんばるだけ評価はあがり、昇格し、昇給もする。

脇目も振らず、しっかり仕事を頑張ってほしいと管理職の立場としても思います。

 

でも、ある程度の年齢や等級にいってしまったら、止まってしまうんですよね。給与が増えることがありません。

 

もちろん、その企業や組織の賃金制度にもよりますが、ある程度の年齢(たとえば55歳とか50歳とか)で年齢による昇給はゆるくなる・止まる、という制度が多いのではないでしょうか。

また、管理職になってしまうと、年齢給以外の要素で決まる給与(たとえば能力給、職務給など)は、昇格しなければ増えない、という仕組みになっていることが多い。月額の給与が上下するのは、考課くらいのものでしょう。

要は、給与が上がらない。

 

 

一方で、サラリーマン(男女両方の給与所得者を表すサラリーパーソンではなく、男性)。配偶者がいて、子どももいるとなると、サラリーマンが使えるお金は小遣いだけ。定額になっている場合が多いでしょう。

給与は上がらない。たとえ上がったとしても、定額の小遣いは上がらない。自分の使えるお金を増やすためには、副業も頑張りたくなる、という構図です。

 

結婚もしていない、まだまだ若手のサラリーマンには夢もない話です。でも、これが現実です。

 

 

3.サラリーマンの小遣い

 

1〜2年ほど前だったでしょうか。ヤフーに載った記事。詳細は覚えていないのですが。

 

  • 年収が300万円の人も1000万円の人も、夫の小遣いは変わらない
  • むしろ、1000万円の人は、配偶者や子ども、親の世話もするという年代になっている場合が多いと思われるが、家計の出費は多い。だから、小遣いがむしろ低額の場合が多い

 

といった記事が出てました。シンクタンクかなにかがリサーチしたデータをもとに、ファイナンシャルプランナーが説明した記事だったかな。

 

この話はわたしにピッタリでした。

子どもの教育費、住宅ローン、親の世話はしてませんが送金はしているし将来のために積み立てている・・・。余裕はないんですよね。

 

 

年収1000万円超えはサラリーマン・サラリーパーソンの憧れだと思いますが、家族持ちには厳しい現実です。

(もちろん、家族持ちの年収300万円よりはいいのですが。)

 

 

独身の諸君、だからといって、結婚は否定しないし、ぜひそのチャンスを探したまえ。結婚は幸せを2倍にし悲しみを半分にする、というのも現実だ。(ただし、奥さんや子どもをしっかり養いなさい。銀行をディスったり、家の片付けもしない。そんな男に将来はない)

「家計を全部自分でやり、小遣いは使い放題」も無謀だ。ちゃんと管理したまえ。多くのサラリーマンが採用している「小遣い制」にし、お金をしっかり管理できる配偶者に任せるのがいい。

 

 

それと、副業にエネルギーを注ぎすぎて、本業をおろそかにもしてはいけない。本業あっての家計。副業は本業をやって余裕があれば、あるいは趣味的にやるのがいいと思うぞ。

決して、耐えられないから、会社世界に耐えられないからと、ブロギルやらサロンやらFX投資やらに手を出しちゃいけない。

 

 

4.「サラリーマン」という表現

 

このブログでは、給与所得者のことを「サラリーパーソン」と呼んでいます。サラリーマンだと「マン」で男だけを指すこととなり、男女差別の言葉となるからです。

ですが、この記事の場合、サラリーパーソンの男性側・夫側のネタでしたので、サラリーマンを使いました。

 

 

 

 

弱いひとを助けることこそ、真の人事の仕事

この記事は人事採用担当者の愚痴です。人事の、表にあまり出ない裏話です。

誰のためにもならないだろうし、役に立ちません。

 

  • 人事採用の担当者ってこんなこと考えてんのね
  • 大したことねえなあ、営業の方がずっと大変だぞ

 

さて、みなさんどんな感想を抱かれるでしょうか。

 

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1.降格

 

降格とは、社員の等級、ランクみたいなものが落ちる、下がるというものです。

会社によって仕組みがいろいろあると思いますが、

 

人事考課が一定以下、それが複数年続いている
就業規則違反をした
犯罪を起こした
コンプライアンス違反、ハラスメント事件を起こした

 

といったところが一般的と言えるでしょう。

こういうケースが発生したとき、人事はどう立ち振る舞うか、というと、本人へのヒアリング、次期に向けての奮起を促す(人事考課が低評価の場合)、第三者委員会の実施(犯罪や違反などを起こした場合、規則どおりの処罰でいいのかどうかのあらためての判断)などを実施します。

 

降格すれば給与は下がる、就業規則違反であればひどい場合は解雇(懲戒解雇、諭旨解雇の種類あり)など。その社員の生活や将来にもかかってくる話。

たとえルール、規則どおりとはいえ、手続きを進めるのはしんどいことです。

こういった仕事が一通り終わったあとは、どっかりと疲れがやってきます。腰のあたりにおもーいものがドーン。と。

 

 

2.採用

 

以前の記事で、生意気な採用のことを書きました。

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また、採用担当者ならではの喜びを感じる場面のご紹介もしました。

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生意気、うれしい瞬間がある採用の仕事ですが、多くの場合、採用は地味で、悲しい場面を多く経験します。

応募者全員を合格させたいのはやまやま。でもそうすると会社の将来や職場運営が悲しい結末を迎える。

となると、合格者はしぼらなければならない。つまりはほとんどが不合格としなければならない、という悲しい仕事です。

 

以下、実話です。

1次面接官だったわたしは、そのシーズンで最高の評価をし2次面接に送り出した女子学生がいました。面接の内容はもちろん、ルックスも、多くの男性がすれ違うときにその顔を二度見したくなる、そんな見栄えのする学生でした。

2次も通過、しかしながら最終面接で不合格となった話を本社人事部より聞かされました。残念でした。それはしょうがない。

それから2週間ほど経過したある日、街でばったりその女子学生と遭遇しました。

通り過ぎればよかったのですが、こちらは通り過ぎようとしましたが、むしろ向こう側が記憶をしていたのでしょう、こちらに視線を送られて、目が合ってしまったのです。

簡単な挨拶をして、

 

わたし:うちは残念な結果だったと聞きました。ごめんなさいね。

彼女:いえいえ、大丈夫です。

わたし:内定は他の企業からは・・・

彼女:はい、いただいています。大丈夫です。

わたし:よかった。

 

こんな会話だったと思いますが、詳細は覚えてません。

 

いやあ、バツが悪かった。

この一件が象徴的ですが、過去にも同じようなことが何度か。不合格となった応募者に遭遇したくないので、採用面接が終わったあとは、人が繰り出す繁華街などに出かけることは控えています。

採用担当者ならではの苦しい日々です。

 

 

3.体調不良、メンタル不全を含む

 

体調不良、特にメンタル不全(うつ、適応障害等々)の社員への対応、これまたしんどいです。

どのような心持ちなのか、こちらの言葉に傷つくことはないだろうか、などなど。

メンタル不全の病気は他人にはなかなかわかりづらいもの。わたし自身は経験があるので、ある程度は相手の気持ちに寄り添うことができると思いますが。

 

ありふれた普通の病気とかケガならまだマシです。表面上はほとんどわからない病気、怠けとかサボりなどと感じやすい周囲ですが、十分注意する必要あり。そんな罹患者をしっかり見守らなければ。

 

 

4.自死

 

自ら死を選ぶ社員が過去にいました。

世間でニュースになる事例は、ブラック企業、ハラスメント、長時間労働などが原因であることが多い。

わたしの経験では、幸い会社側に落ち度があったわけではなかったことが確認でき、胸をほっとなでおろしたのですが、それでも葬儀に参列するときの気分は悪かったです。

ご遺族から責められるのではないか、「とっとと帰ってくれ」などと追い出されはしないか・・・。幸いそういうことはなく、気丈なご遺族の方々から絞り出すような参列へのお礼の言葉を聞けました。

 

その後の退職手続きを進める際も、丁寧に対応していただき、またこちらも会社に落ち度がなかったか(直接は聞けないので)探り探り聞きましたが、無難に手続きを進めることができました。

 

 

5.まとめ

 

弱い立場、悲しい状況に陥ることになる社員がいます。

そこにわたしたち人事採用の仕事の重要なポイントがあるように思います。

 

 

 

 

転職者の採用試験はどのように行われるか、ハローワークの場合

前回の記事

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がバズりました。はてブはてなブックマーク)が21も付いちゃって。

 

このブログのテーマにはあまりフィットしない話題だったかもしれません。が、このブログらしさという点で言えば転職時の面接に触れましたので、転職の採用について書きます。

転職者の採用を企業はどう行うのか、合否を決めるのはどういうポイントか・・・。

転職を考えている人、まさに今転職のための求職活動をしている方、参考になると思います。

 

 

 

 

1.転職者の採用

 

採用する側(企業の採用担当者側)からみますと、転職には主に3つのルートで行われます。

 

  1. ハローワークの求人票
  2. 転職エージェントに登録された求職者を求める
  3. 派遣会社に登録された候補者を紹介予定派遣で就労してもらう

 

このうち 1.転職エージェントは、リクルートエージェントといったエージェント会社が登録された求職者を面接、評価し、どのような企業に合うのかをマッチングさせながら転職を進めます。エージェントのスクリーニング(選別、評価)が行われますので、転職者を選別、評価する手間が企業側にはあまりかかりません。

 

また 2.紹介予定派遣の場合、将来直接雇用することを前提に派遣契約の形で就労してもらう形。派遣として働いてもらっている間(たとえば1カ月とか3カ月とか)に企業側が評価できますので、これも時間をかけて評価できます。

 

この記事では、以上の2つのパターンのご説明は省略し、 3.ハローワークからの求職者のパターンをご説明します。これが最も企業側の選別、評価の負荷がかかるものであり、転職者の参考になると思うからです。

参考…転職エージェント、紹介予定派遣は企業にとっては有料になります。選別、評価の手間がかからない分、お金はかかります。

 

 

2.ハローワークの求人票

 

ハローワークに企業が求人票を出します。それを求職者(職を探している人)が検索して、自分が応募したい企業を見つけます。

企業、求職者いずれにとっても無料です。そのため、最も行なわれやすい方法です。

 

求職者のハードルは低く(多種多様な人たちが応募するという意味合いです)、企業側の見極めが必要です。

 

たいていは、応募にあたっては履歴書を提出する必要があります。職務経歴書を一緒に提出させることもあります。(職務経歴書とは、これまでどんな仕事をしてきたか、どんな企業や団体に勤務してきたか、どんなスキルがあるか等を列記したものです。)

 

企業側は書類選考をすることができます。が、その場合は、ハローワークに求人票を出す段階で書類選考をする旨と、どういう基準で選考するかをハローワーク側に伝えなければなりません。

この基準が難しいんですよね。企業側はある程度選考をしたい(郵送されてきた応募書類だけで選別したい)のですが、どんな基準で選考するか、というのをハローワークに納得してもらわないといけない。

 

男女雇用機会均等法や年齢など、成約がある(企業側は原則、男女や年齢の特定はできない。たとえば、女性の20代限定など)のはもちろんですが、「片道2時間はかかる」ほどの遠方から応募があったら選考してもいいですよね、と聞いたら、ハローワークの担当職員は「その基準ではNG」なのだそうです。

学歴も、その業務に必然性がなければ設定することはできない。

 

つまりは、書類選考なんて現実無理なのです。(多数の応募者数をかかえる企業であれば選考はやっていると思いますが。)

というわけで、郵送されてきた応募書類はすべて試験をやる。で、試験・面接と当日の書類だけで判断するのです。

 

 

3.適性検査

 

適性検査を導入する企業は少なくないと思います。

V-CATという適性検査については、以前記事にしていますので、参考にしてください。他の適性検査については、ごめんなさい、わかりません。

 

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4.応募書類および面接

 

さあ、面接です。

わたしが面接官だとしたら、チェックするポイントは以下のとおりです。

 

(1)過去の入社・退社履歴

(2)過去の職歴でどのようなスキルや経験をしてきているか

(3)転職活動の中で、なぜ当社を志望したのか

 

入退社の履歴が多すぎるのは怪しい。耐えることができるのか、飽き性じゃないのか、うちの会社でしっかり、続けて仕事をしてくれるのか不安。

多すぎるのは問題ですが、リーズナブルな(納得できる)理由なら理解することもあります。

 

過去の事例では、「ハッドハントされた」、「親が体調を崩し、介護をしなければならず、やむなく仕事をやめ出身地に戻らざるを得なかった」、「超ブラック企業で、9時から日付が変わるころまで毎日。休みもほとんどなかった。このままでは体を壊し、家族も養えない危険を感じ、やめた」でしたら、まあ納得できるかな。

 

「毎日同じ経路を出勤・退勤し、飽きた」「フリーランスに憧れ、企業勤務がバカらしく思えた」「ブロガーになろうと、有名プロブロガーのサロンにはいって勉強したが、期待していたものと違い、やめた」はNGですね。


以前、こんな事例がありました。

大卒後、とある民間企業に入社。2年後その企業を退職し、数年間ブランクがあり、その後当社を受験。

 

面接官「この数年間、何をしていたんですか?」
応募者「自分が甘かったんです。親に甘えていました。」

 

??? わかりません。もしかしたら、数年間プロブロガーを目指してたのかな。

んー、その応募者は違ったかもしれませんけど、入社した企業を数日で辞め、プロブロガーを目指しサロンにはいり、目的をかなえられず、お金を使い果たした人たちが転職で面接に来たら、こんな調子でしょうか。

 

もちろん、面接は合格しませんでしょう。わたしなら不合格です。

 

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どんなスキルを持っているのか、努力した経験はあるのか。それがなければ、自分の会社で一緒に仕事しようという気を持てません。

失敗しててもいい、壁にぶつかって、難題にめぐりあって、自分なりに工夫・努力して心身を鍛えた経験がなければ、採用には値しません。

 

 

なぜ当社を志望したのか、たまたま求人票を見つけて、適当に応募したのではないのか。だとしたら、うちの会社でもすぐに辞めてしまうかもしれない。

志望理由が納得できなければ、採用する気になれません。

 

 

さてさて。

プロブロガーのみなさん、インフルエンサーのみなさん、サロン主催者のみなさん。「履歴書なんてオワコン」とか言うんでしょうか。企業経験(企業じゃなくても、公務員とかでも同じですが)なくても生きていけそうですか。

 

 

ブロガーかサラリーパーソン(サラリーマン)か、迷ってもいい。

自分の市場価値がどんなものか、試してみてはどうですか ↓ 無料です。

 

 

 

7.最後に

 

前回の記事が、わたしにとっては超のつくバズだったので、次の記事はしっかり書かないといかんなあとプレッシャーを感じてましたが、しょせんはサラリーパーソンブロガー。できることは限られている。自分のペースを乱さず、やっていきます。

 

立って半畳、寝て一畳

 

 

 

「企業に入社する必要無し」とのたまうブロガーには成功も無し

企業に入社しようか、それともブロガーになろうか・フリーランスになろうか、と考えている学生さん、迷わず企業に入社しなさい。

その理由をこれから述べます。

 

 

1.背景

 

最近、インフルエンサー(影響を与える、あるいは影響が大きい人物たち)やプロブロガーなどが、

 

  • 大学に行く必要はない
  • 企業に勤める必要はない

 

などと若者をあおっています。わたしからは「唆している」(そそのかしている)と映ります。

企業で人事や採用を担当している立場や経験から、若者側の彼ら彼女らに一言残しておきたい、と思い、この記事を書きます。

 

 

2.ブログで成功している人たち

 

ブログが注目を集め、書籍出版したとか、アフィリエイトで高額の収入を稼ぐとか、その他様々な手段で成功されています。

 

そんな人たちのうち、一部の方々が「サロン」や「ブロガーズギルド」などと称して、ブログを学ぶ集まりを主催し、稼ぐためのブログの書き方を学ばせています。さらには就職(この場合、主に企業に就職)するかしないか迷っている学生や、大学に進学するか否か迷っている高校生たちを唆して(そそのかして)います。

 

そういう動きに呼応して、多くの若者たちが、内定式の日にその企業に就職するのをやめたとか、大学に進学するのはやめてフリーランスになることを決めた、といったツイートがポロポロ出始めています。

 


成功している人たちにはそれなりに一家言があるだろうし、ネタにできるものがあるのでしょう。それを否定はしませんし、お金を支払ってでもそれを学び取ろうとするのはいいのですが、価格と効果、つまりはコストパフォーマンスが悪い連中が、ところどころにいるようです。

 

 

 

評判がよくない、とネットで多く語られてる人たちがいます。(以降「それらの人たち」と呼ぶことにします)また、それらの人たちにくっついて、はやしたてる側にいる人物たちもいます。

ふっと気づいて、それらの人たちから逃げ出し、その実体験をもとに、「若者よ、間違えるんじゃないよ」と呼びかけしている人たちもいます。

 

社会のことを何も知らず、経験せず、それらの人たちに着いていくのは危険です。止めた方がいい。

(念のため補足しておくと、ここで言っている「社会」とは、アルバイトや海外でのホームステイ程度のことではありません。)

 

 

3.「それらの人たち」

 

信念があり、それらの人たちの著作を読み、それらの人たちの生き方に心酔し、それらの人たちのような生き方をするのが夢なのなら、それを無理して止めることはしません。

 

が、会費が高額だったり、マインドコントロールに近いものだったり、とある地域のコミュニティーや土地をあらしたり、サロンそのものも実質的に価値のないものだったり、ということがネットで明らかになってますが、夢を持つ対象としての価値があるものとは言えそうにありません。

 

 

それらの人たちも、最初の頃は良かったのかもしれません。年収?千万円とか、本を出したとか、メディアに取り上げられたとか、NPOを立ち上げたとか。わたしもそのうちの1人の本(共著)を読んだこともありました。(その出費をしたことを後悔してます。)

 

 

が、そのうちおかしな方向にかじをきり、人や組織をディスったり、かと思えばその組織に頼ろうとしたり。サラリーパーソン(サラリーマンのこと)をディスったり。

ディスる:批判する、否定する・・・)

 

炎上することでしか注目を集められない存在になってしまっている人もいます。スピリチュアル系もいたり。

 


4.ブロガー→サラリーパーソンはほぼ無理

 

人事、採用の仕事をしているわたしが言えること。それは、

 

  • サラリーパーソンが趣味でブログ書く
  • サラリーパーソンが副業でブログ書く

 

あるいは

 

  • サラリーパーソンが、充分準備し、リサーチしたのちにブロガーに転身する

 

のは悪くないし、できる可能性は高いと思います。

ダイエットとフリーランス転身に成功した“あの方”はその典型と思います。

 

  • ブロガー→サラリーパーソン

 

の転身は難しいでしょう。否、無理です。

 

ブロガーがしんどく、お金も稼げない、誰からも注目されない、だから安定したサラリーパーソンになろう、という姑息はまず成功しないでしょう。

さらに言えば、「尊敬していたブロガー師が、期待していたのと違ってた。だからサラリーパーソンに」といったら、目も当てられません。

 

 

4ケタの人数は面接してきたわたし、採用試験で落とすと思います。

あ、正社員だけじゃないですよ。契約社員でもパートでも。

 

 

 

人の成長、事業の成長は、土台がなくては所詮無理。

何もないところから何を生み出そうとするのか?ってことです。

 

ブログで何を生み出そうとするのか。人から価値を認められるブログ記事を書こうと思うなら、相応の知識や経験がなければ無理ですよ。

 

 

だから、人を採用しようと考えた場合、正社員はもとより、契約でもパートでも、社会の経験をしてない人は採用しません。履歴書はもとより、面接でも「この人を採用したい」と思える人物には巡り会えないでしょう。(新卒は別です)

 

「多様な考え方や生き方がある」

 

といってもそれだけではダメ。人間の土台としての経験がなければ。

 

 

若い連中がだまされて、あるいは唆されて、サロンにお金をつぎこんで、捨てられている人もいるらしき模様は、まるで偏差値の高い学生がオウム真理教に入信していった悪夢を思い出します。

 

 

繰り返しますけど、

 

企業に入社できる状況が獲得でき、それでも迷いがあってどうしようかと悩んでいるなら、企業に入社することを薦める(すすめる)

 


それと、

 

大学に行ける学力と資金(親、保護者、支援者などの支援を含む)があるなら、進学することを薦める

 

社会勉強のため、人間の土台をしっかり作るため、大学に行けるなら行った方がいい。(だからといって、大学卒が全て高卒に勝るとは限りませんが。)

 


5.型に入り、型から出でよ 


世界的な指揮者、小澤征爾さんや、ベルリンフィルコンサートマスター 安永徹さんら、多くの世界的な音楽家を育て、チェリストでもあった指揮者 齋藤秀雄さんの言葉、

 

型に入り、型から出でよ

 

この言葉を解説した齋藤さん自身の説明を知らないので、この言葉が紹介されたテレビ番組での説明を借りると、

 

  • 基本を徹底的に学んで身につけてから、応用を効かせる
  • 基本を学ばず、基本が身につかなければ、その後の成長は無い


ということ。

 

指揮者の小澤さんは、指揮棒の振り方というレベルのことさえも含め基本的なことを何度も何度もやらされたそうです。それがあったからこそ、その後の成長があった、とも振り返っておられます。

 

 

社会経験を積まず、社会のなんたるかも未経験な人たちに、飛躍はない。

悪いことは言わないから、企業で働ける機会を得られるなら、まずはそこから。

 

 

 

評判の悪い「それらの人たち」の一部には、サラリーパーソン経験がある人もいる。

その世界に耐えられなかったのか、自分はその世界に生きる人間ではないとドロップアウトしたのか詳しくはわかりませんが、それらの人たちに、未来ある何色にも染まっていないヤングブラッズをそそのかす資格などない。

 

 

良心的なスタンスでツイートし続けておられるアカウントを、ほんの一部引用させてください。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

【追記】

ソニーの創業者の一人、盛田昭夫さんの著書です。

「人様からお金をいただくとは、どういうことか?」を自問自答され、ご自身なりの結論からソニーを創業されたことが書かれています。もう30年前の著書なので正確には覚えていませんが、盛田昭夫さんの考えがわたしの就活(就職活動)に大きく影響しました。

 

 

管理職を目指す人に知ってほしい、カンタンに自分の市場価値を知る方法 ミイダス

管理職昇格を目指している人が、自分の客観的な価値を知るのは有用です。

 

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自分の能力レベルはどの程度なのか、同期と比較してどうなのか、会社に貢献できているのか等々。

 

この場合の価値とは、自分の所属する組織(企業、団体など)だけではなく、日頃埋没しがちな、社外も含めた社会にとっての価値とか自分のポジションです。

会社の中だったら、上司の評価があります。でも会社全体とか、あるいは会社を離れて、社会にとってどれだけの価値があるのか。

 

たとえば、あなたは他の企業で仕事したらどれだけ評価されますか。地域社会に貢献してますか・・・等など。

 

そういう観点で自分を見つめなおすのは、昇格試験に合格するか否か、という狭い範囲でのことはもちろん、大所高所から俯瞰した場合の自分を意識するのに重要です。

わたしの体験談をもとにご紹介します。

 

 

 

 

1.転職エージェントへの登録

 

最もカンタンで、しかもタダでできる。それは、転職エージェントへの登録です。

本気で転職活動をしなくてもいいです。転職活動しなくても、登録はタダです。

 

これによって、自分の価値、たとえばエンプロイアビリティがどの程度かがわかります。エンプロイアビリティは、日本語にすれば「雇用される能力」といったところかな。

 

エンプロイアビリティとは コトバンク

 

わたしの経験ですと、過去にある程度真剣に転職を考えていたこともあり、4〜5社程度に登録しました。各社でそれぞれ特徴があるのですが、今回ご紹介・オススメするのはミイダスです。

 

 

 

2.ミイダスとは

 

ミイダスとは、安田顕さん(ドラマ「下町ロケット」での演技が印象的です)のCMでときどき見かけますね。

「優良企業15,000社に経歴を紹介できる」だとか「書類選考合格率100%」だとかいろいろあるのですが、いちばんわかりやすいのが

 

あなたの経歴・スキルから
現在の市場価値がわかります。

ということ。

 

登録する際に、学歴やら職歴、所属した(している)企業、職種、スキル、資格、語学力などを入力します。

すると、「現在の市場価値」として具体的な年収額が表示されます。

(わたしの場合、613万円。実際の年収の・・・・・100%よりも下です)

 

あくまでミイダスの解析した結果ですから、その金額は参考程度にしていただき、一喜一憂する必要はありません。

ただ、ほんとに参考にはなります。

 

わたしの場合、

  • 資格が足りないのかな
  • 経験している職種が少ないから価値が低いのかな
  • 今所属している企業の処遇が良いのかな

とかとか、いろいろと考えをめぐらすことができます。

 

 

3.自分の資質、タイプなどがわかる

 

年収だけではありません。適性検査の結果も出てきます。

わたしの結果は以下のとおりです。(スマホアプリのキャプチャ画面を組み合わせた画像です。)

 

 

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項目としては、

マネジメント資質、パーソナリティの特徴、職務適性、上下関係適性、ストレス要因が10点満点で何点かが表示されます。

それぞれの項目もさらに分類された項目でびっしりとした説明。たとえば、「職務適性」であれば「販売/サービス職」の事務職で5点、企画職で4点といった感じ。

 

また、画像の左上をご覧いただくと企業数が出ています。条件に合う、あなたに興味がある(登録したあと数日すると出てきます)なども早速やってくるのです。(ありがたいことに、興味があるというメールがバンバン届く他の転職エージェントとは異なり、自分からアプリを見に行くスタイルなので、煩わしくありません。)

 

これらの情報は、あなたが客観的な自分自身を理解するのに役立ちます。

転職するしないにかかわらず、有用です。ぜひお試しください。

 

 

 

 

昇格試験には、V-CATなどの適性検査が行われる場合があります。

V-CATについての記事を書いてますので、そちらも参考になさってください。

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