新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

適性検査 V-CAT(昔の名をクレペリンという)を攻略できるか:管理職昇格試験の一面

管理職というのは最近人気がないそうですね。

とはいえ、管理職というポジションを会社として用意しなくてはならない事情もあるし(社長とその他社員しかポジションがないという会社も存在するらしいですが)、以前より少なくなったとはいえ管理職に昇進したい、と願う人たちも多いでしょう。

この記事では、管理職への昇格試験に用いられることが多いV-CATという適性試験のことについてご紹介したいと思います。

 

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1.自己紹介

 

このブログを書いている管理人のわたしについて、あらためて簡単にご紹介します。

このブログの名前に「新米管理職」とつけてます。

わたしの年齢は50歳前後。決して新米とは言えず、昇格してからもそこそこの年数が経過しているのですが、まだヒラ管理職で、しかも同期と比較しても格下でもあることから「新米」と名乗っております。

 

でも、新米ながらも、というか、逆に優秀な人材なら一発で合格する昇格試験を何回も受験してようやく合格したという経験があり、また昇格させようとする人材のフォローもしてきた経験もありますので、昇格試験に対しそれなりに参考になる情報は持ってると思います。

 

 

2.事前のおことわり

 

(1)免責

ここにご紹介する内容およびこのブログ全体は、わたしが所属する企業、団体の公式な見解を示すものではありません。わたし個人の経験などに基づく情報です。

損害などが生じても、その保証はできかねます。

 

(2)言葉の定義

一般的に管理職と呼ばれるポジションは、マネージャー、リーダーなど様々な呼称を用いる場合があります。ここでは「管理職」という表現に統一することとします。

また、特に断りがないかぎり、ここでいう管理職は、労働基準法における管理監督者と同一であるものとします。

加えて、部下のことをメンバーなど別の表現とする場合もありますが、「部下」という言葉で統一します。

 

 

 

 

 

3.昇格試験の種類

 

管理職の昇格試験(研修含む)は、企業によっていろいろありますよね。

珍しいものでいうと、

 

  • 自衛隊体験入隊
  • 洋上研修
  • 地獄のなんとか
  • 研修施設に缶詰にして、架空の会社を設定し事業展開のシミュレーションを行う

 

などなどを聞いたことがあります。

これらは、昇格試験の受験のために必須で受けなければならない、というものだったり、これらの研修中の行動をアセスメントされ、それが合否の判定のもとになるだったり、いろいろあろうかと思います。

まあ、それでも、珍しい部類にはいる、と思います。

 

一般的な昇格試験と考えたら、アセスメント、筆記試験、面接といったものではないでしょうか。

 

(1)アセスメント

日頃の業務遂行の姿勢や意欲、業績への貢献について、直接の上司あるいは直接ではない上司(のポジションにあたる管理職)が評価するものです。
対象となる期間は数カ月、あるいは1年程度が一般的と思われます。

 

(2)筆記試験

適性検査として、日本能率協会が実施するNMATや、

www.recruit-ms.co.jp

 

V-CATがありますね。

www.skk-jp.com

 

V-CATはエスケイケイという会社が販売していますが、運用は日本能率協会が一部の業務を受託してる感じですね。

 


4.V-CATに攻略法はあるのか

 

回り道が長くなりましたが、今回は、V-CATについてご紹介したいと思います。

結論から言うと、攻略法はない、というのがわたしの見解です。

 

(1)V-CATとは

クレペリン」と表現すると、古い方はご存じと思います。

V-CATは、クレペリン(内田クレペリン精神検査)を発展させたものです。

 

隣り合う数字を足し算する、1分経ったら下の行に移って足し算する、この作業をひたすら繰り返す、約45分ほどの試験、というか作業という表現のほうが近い感じです。

足し算の量と、1分あたりの量の推移で適性を見る、というものです。

「こんな作業で、なぜ適性というのがわかるのだろう?」

と多くの方は感じられることでしょう。

 

(2)何がわかるか

数十年前、内田クレペリン精神検査の試験監督や検査の結果の判定要領などを学ぶ研修を受けたことがあります。そのときの記憶と、その後何回も検査に立ち会ったり、面接と検査結果を見てきた経験から説明します。

足し算の量とその推移は、人によってバラバラということはなく、ある程度標準的な形があります。

検査の結果がその形とほぼ同じだとか形が似ている、という場合、「適性がある」とか「問題なし」という結果を得ることができます。だからといって、形が似ていないとダメかというと、必ずしもそうでもないですね。

 

クレペリンの進化したV-CATは、足し算以外の設問も含め分析がなされますが、分析の種類によって、「どんな仕事に向いている」とか「管理職として問題なし」といった結果が得られます。

 

これまで何人もの採用面接を行い、V-CATも行い、分析結果を照らし合わせるのですが、直接応募者と面接したわたし(と、わたしと一緒に面接をした面接官たち)の抱いた感想・評価と、応募者を直接見たことがない分析者が行ったV-CATの分析結果が見事に一致するんです。

なぜそういう細かい分析ができるのかはわたしにもわかりませんし、エスケイケイの企業秘密でしょうから、ここで説明はできません。

でも、わたしの経験上、V-CATの検査結果は非常に確度が高いと言えます。

 

(3)なぜ、攻略法がないのか

では、標準的な形を出せればいいんじゃないか、細工できるのではないか、と思う方もおられると思います。でもそれは徒労に終わります。

というのも、作為的なことを行ったら、それも見抜かれます。

また、検査の最中は試験官がずっと立ち会いますので、作為的なこと(たとえば、合図に従わなかった等)はわかります。そうなると、低い評価になる、というか評価ができないため、失格に近い扱いとなります。

 

作為的なことができない仕組みも、検査の中に含まれています。

ですので、とにかく試験官の説明や合図(CDの音声で行う場合もありますが、その場合はCDの音声の指示)に忠実に作業を行うのが、検査の大前提になるわけです。


ウィキペディアを見ると、この検査の意味はなくなったという主旨のことが書いてありますが、採用や昇格試験の現場にいるわたしからすれば、その有効性はまだなくなっていないと思います。

 

 

5.じゃあ何を準備すればいいのか

 

長々と書いてきましたが、攻略法はないので、V-CATは指示のとおりにやるしかありません。

また、SPIみたいに攻略本もないし、V-CATの用紙は個人には販売されていないので、練習することもできないし練習してもよくなるものでもありません。企業等の団体で実施し、その団体が解析を依頼し、結果はその団体にフィードバックされるという仕組みです。

 

まっとうに、仕事をこなし、スキルをたくわえ、経験を積み、視野を広げ、自分を成長させ、職場を盛り上げていく。

少なくとも昇格試験のための適性検査に近道はない、ということです。

 

 

じゃあ、面接だとどうでしょうか。

わたしの経験談をもとに、以下の記事を書きました。

 

soumu.hateblo.jp

 

 

その他に、転職サービスに登録することで自分の適性を知るという方法があります。

転職サービスに登録するメリットを記事にしましたので参考にしてください。

soumu.hateblo.jp