経営トップはさびしい毎日を送っている(っぽい)
今日の記事はいつもとは違うテイストです。
管理職、マネージャーという立場になりたくないというサラリーパーソンが増えているという昨今。こんな記事を書くとさらになりたいと思わない人が増えるかもしれませんが。
経営トップという立場の人はさびしい毎日を送っているのだろうなあ、と思うことを、わたしの経験談としてご紹介します。
1.わたしの職場
わかりやすく伝えるためになるべく具体的に書こうとは思いますが、わたしが誰かをバラしたくないので、ザックリとしか書けないことをご容赦ください。
わたしの立場をまずご紹介します。
この図で、●●事業場長がわたしのボスです。ボスは総務部長も兼務しています。わたしは総務部長補佐という立場です。
この組織図はわかりやすくするためでして、部長職の人数とかわたしの部下の総務部員の人数は適当です。
話の前提として、わたしを含む管理職層には3つあるということ。
- 1番上:●●事業場長
- 2番目:●●総務部長、製造部長、営業部長
- 3番目:総務部長補佐(わたし)
それと、わたしとボスは階層が二つ離れているけど、ボスが総務部長を兼務していることから、総務に関して直接のやりとりがあることなどです。
2.ボスの仕事の進め方
ボスは、仕事の進め方、たとえばプレゼンや公式文書などの資料の作成を、関係者とともに打ち合わせながら作っていく、というスタイルです。ゼロからです。
わたしはこういうスタイルが苦手です。時間がかかること、関係者の時間を奪ってしまうことなどからです。
資料を作るのでも、まずたたき台になるものを作って、それに対しあーだこーだ話を展開させていいものを作っていくのが、より効率的でよりいいものを作ることができるやり方だと思うのです。
さらには、総務部に関する資料の作成なら仕方ないとしても、ボスは事業場長としての資料作成もわたしに【発注】してきます。
そうなると、ボスと二人っきりで、雑談も含め議論しながらの資料作成の時間が長く続きます。時間をとられてしまいます。
こういう場合のわたしの立場や役割を、「ブレーン」とか「秘書役」などと表現すればまだ納得もしないわけでもないんですが、一方でプレーイングマネージャー、実務も兼任の管理職であるわたしなので、わたしの仕事の時間は足りなくなってしまうんですよねえ。
3.打ち合わせ以外でもボスとの長い時間
ボスの机は、総務の島にあります。事業場長としての個室、あるいはでかでかとした机を置けるスペースがある会社ではありません。
となると、ふだんの会社生活の中でもおしゃべりに付き合わなくてはならないです。
仕事が終わって退勤するときも、ボスはわたしの帰りを待っている感じです。
その視線に耐え、そのまま作業を続けようとするのですが、「ボスのニーズに合わせた方が(忖度した方が)いい部下のエチケットかな」と負けることもあり、一緒に帰ることもあります。
4.孤独な経営トップ
と、ここまでわたしの愚痴を書いてきましたが、ひっくり返すとボスの立場、経営トップはさびしいんですよね。これを言いたい記事です。
ボスの性格とかキャラクターがそうさせている面もなきにしもあらずです。
今のボスの前のボスは、当時は席が離れていたこともあってか全部一人でやる人でした。
なので、今のボスとの違いが鮮明です。
とはいっても、経営トップ、あるいは幹部というのはさびしい立場なんですよね。
2つも格下の部下と、仕事とはいえ長い時間を過ごす、一緒に帰ろうとする、とか。
作業が終わったあとも、仕事とは直接関係のない無駄話をダラダラと続ける、とか。
事業場すべてを把握し、全従業員を配下に置き、統括しなければならない役は、結局ひとりなのだなあ。
あ、彼、単身赴任でもあるので、なおさらです。