新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

ケーススタディ試験 〜管理職昇格試験〜

管理職昇格試験として、ケーススタディ試験を実施する企業は多いと思います。

この記事では、わたしが受験した実体験と試験監督をした経験から、合格のために必要と感じていることをご紹介します。

 

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0.最初に

このブログでは何回も断っておりますが、あくまでわたしの経験談ですので、結果の補償はしません。

ここに書いていることをやったけど合格しなかった・補償しろなどという要求には応えられませんので、あしからず。

 

 

1.たくさん書く

 

どんなケースが出されるか、そもそも企業によって違うでしょう。

よく知らないのですが、試験材料を提供する業者も企業側の注文に応じていろいろなケースを用意していると思います。

 

まさか、普通の民間企業の試験のために宇宙飛行士のケース(があるかどうか知りませんが)を出すことはないでしょうし、その逆もしかり。

 

とはいえ、どんなケースであれ、様々な問題、課題をかかえる場面でしょう。なので、書かなければならない、言及しなければならない要素はたくさんあるはず。

だから、とにかく書いた量が少なければ話にならない、はずです。

 

 

何年前だったか。実際に見たこと。

事前の評判で合格間違い無し、と言われていた社員。その評価結果を詳しく知る立場にはなかった当時のわたしでしたが、試験監督はやりました。

その社員の答案を回収した際、中身まで詳しく見たわけではない(見るような行為は監督官としてはふさわしくない)のですが、パット見答案用紙に書いた量がめちゃくちゃ少なかった。

 

●●さん、大丈夫か?

 

と若いながら思ってたら案の定、落ちたんです。

 

量を書けば、それでOKというわけじゃない。でも、監督している間、その試験問題をながめていて、たくさんツッコむべき(言及すべき)ポイントがある。それに対し、あの量ではダメだろう、と。

 

 

2.人にアプローチ

 

技術者であっても、人の上に立つ、あるいはマネジメントするなら、人というポイントにはフォーカスせねばなりません。

 

今の時代、人と人の関係、メンタルヘルスといった観点をのがすわけにはいきません。

わたしが受験したいくつかのケースはいずれもそういう課題が含まれていましたし、監督経験のある試験でもそうでした。

そしてそのポイントは今後もますます大きく、そして深くなっていくと思います。

 

だから、人、部下や同僚、幹部(自分より上の立場の人)や取引先、お客様(消費者など)の存在はそれぞれの関係にはしっかりフォーカスせねばなりませんな。

 

 

豪傑には「メンタルヘルスなんて全然想像できん」「そんなの、うちの職場に発生するわけない」などという人物がいますが、そんな職場こそメンタルヘルス問題がひそんでいる場合がある。

注意しなはれや!

 

 

3.正解はないから、自分らしさを出す

 

優等生ほど正解、正しい答えを!と考えがちになるかもしれません。それは無用です。

 

あなたらしさの回答が求められているはず。標準的な回答はむしろつまらない、と幹部も考える(標準の基準というものもないでしょうが)。

あなたらしさでいいので、これまでの自分の経験からにじむ、あなたらしさを解答用紙に書きなぐればいい。

 

この記事に来てくださったあなたの会社の幹部に、わたしは期待したい。標準的なマネージャー、管理職を求めるなんて無用だ、という発想。

ぜひ、常識や過去の踏襲にしばられず、あなたらしさを。

 

 

4.わたしなりに言い忘れたくないこと

 

これまでの文章は、標準的、あるいは優等生な内容だったかも、です。

最後に、わたしなりの言いたいことを書いておきます。

これは、試験にだけ関係することじゃなく、仕事全般ですけど。

 

それは、過去の知見を忘れちゃいけない、ってこと。

 

  • これまでのやり方にしばられるな
  • 過去の踏襲なんてふっとばせ、過去は関係ない

 

などという教えに出合うことがあります。

嘘じゃないし、一理ある。

 

が、過去を無視しちゃいけない

 

一例をあげますと。

総務の仕事ですが、近隣挨拶とか、官公庁との関係を良好に維持する、というのは重要な仕事。

その中で、

2軒隣の●●さんとこは、2年前に▲▲▲についてクレームをもらったので、■■■という対応をすることになっている

といったことがあります。それは忘れちゃいけない。

同じ対応を継続するのは重要だし、違うやり方で●●さんのクレームに対応するということもある。だから同じことを継続することが重要じゃない。

ただ、忘れちゃいけないってことがあるということです。

 

 

 

 

 

その他の管理職昇格の試験、こちらにまとめてます。

soumu.hateblo.jp

 

 

 

 

ケース・スタディ 日本企業事例集―世界のビジネス・スクールで採用されている

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