V-CAT、良い評価をしてもらおうとしたら低評価になるかも、ですよ
前にも書きましたけど、V-CATって「良い評価を狙おう」としてもできません。
そもそも、そういうものではありません。
とある事例をご紹介してみます。
1.とある応募者
中途採用の面接での例です。
その応募者は20代。
年齢相応に社会人経験は乏しかったのですが、面接は悪くない。
もちろん「即戦力」とまではいきませんが、少なからずポテンシャルは感じさせました。
ここから育てていければ、もしかしたら化けるかも
という印象をもたせました。
V-CATはどうかというと。
初見ではなかなかいいんじゃないか、と思わせました。
作業量も多いし、作業曲線も悪くなさそうに思えました。
2.結果は?
この応募者のV-CATの解析結果は、総合で?点でした。
(具体的な点数は、ご勘弁ください。)
この点数は、当社では合格とするか不合格とするかの判断が微妙なラインです。
わたしのような素人の初見だけではわからないものです。
ポテンシャルこそ感じさせましたが、見るべき評価スタッフ(おおもとのエスケイケイ社の評価)が見たら違うんですね。
3.記入用紙の裏に注意事項あり
V-CATの測定用紙(記入用紙)の裏面には注意事項が書いてあります。
- 指示に従って忠実に作業を実施してください。
- 忠実じゃないと「作為傾向あり」と判断されます。
こういった主旨の注意書きです。
作業結果を良く見せよう(良い評価をもらおう)として、作業の指示に忠実ではない作業をしたら、低評価になってしまうってことです。
先に挙げた事例は、まさにそれだったと思います。
書き忘れましたが、その応募者は、このときのV-CAT受験が10回目でした。
10回も受け、しかも、その応募者にヒアリングしたときは「学校で受験した」とのことで、もしかしたら学校で受験対策を施されたのかもしれません。
今、書店にV-CAT攻略本(V-CATで高得点を出すための秘策を教える、受験者向けの対策本)は売ってるんでしょうか。
もし、あるとしたら、それは正しいことを言ってるのか。正当なことを解説しているんでしょうか。