新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

V-CAT、良い評価をしてもらおうとしたら低評価になるかも、ですよ

前にも書きましたけど、V-CATって「良い評価を狙おう」としてもできません。

そもそも、そういうものではありません。

 

 

soumu.hateblo.jp

 

 

とある事例をご紹介してみます。

 

 

1.とある応募者

 

中途採用の面接での例です。

その応募者は20代。

年齢相応に社会人経験は乏しかったのですが、面接は悪くない。

もちろん「即戦力」とまではいきませんが、少なからずポテンシャルは感じさせました。

 

ここから育てていければ、もしかしたら化けるかも

 

という印象をもたせました。

 

 

V-CATはどうかというと。

初見ではなかなかいいんじゃないか、と思わせました。

 

作業量も多いし、作業曲線も悪くなさそうに思えました。

 

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2.結果は?

 

この応募者のV-CATの解析結果は、総合で?点でした。

(具体的な点数は、ご勘弁ください。)

 

この点数は、当社では合格とするか不合格とするかの判断が微妙なラインです。

 

わたしのような素人の初見だけではわからないものです。

ポテンシャルこそ感じさせましたが、見るべき評価スタッフ(おおもとのエスケイケイ社の評価)が見たら違うんですね。

 

 

3.記入用紙の裏に注意事項あり

 

V-CATの測定用紙(記入用紙)の裏面には注意事項が書いてあります。

 

  • 指示に従って忠実に作業を実施してください。
  • 忠実じゃないと「作為傾向あり」と判断されます。

 

こういった主旨の注意書きです。

作業結果を良く見せよう(良い評価をもらおう)として、作業の指示に忠実ではない作業をしたら、低評価になってしまうってことです。

 

先に挙げた事例は、まさにそれだったと思います。

書き忘れましたが、その応募者は、このときのV-CAT受験が10回目でした。

10回も受け、しかも、その応募者にヒアリングしたときは「学校で受験した」とのことで、もしかしたら学校で受験対策を施されたのかもしれません。

 

 

 

今、書店にV-CAT攻略本(V-CATで高得点を出すための秘策を教える、受験者向けの対策本)は売ってるんでしょうか。

もし、あるとしたら、それは正しいことを言ってるのか。正当なことを解説しているんでしょうか。