新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

高校生たちに贈る「面接のコツ」「面接官が考えてること」

昔、姪っ子に

「●●兄ちゃん(わたしのこと)、採用の仕事してるんだよね。面接のコツみたいなの、あるかな?」

と聞かれ、かわいい彼女のためにしゃべったことをiPhoneにメモしてたのが出てきた。

確か、今年の高卒新卒の採用選考解禁は先週金曜日(10月16日)。

すでに面接をした3年生は多いかもしれないけど、これからの生徒さん、遅くはない。

参考にしてください。

 

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1.緊張してもいい

高校の進路指導の先生、きっと「緊張するな」「リラックスしろ」と指導していると思います。

それは間違いじゃない。でも、緊張してもいい。

 

そもそも「緊張しないで」は無理な話。

面接官も高校生(応募者)が緊張していることはわかっている。

 

採用面接なんて、高校生にとっては社会の入口的なものとして初体験。

アルバイトは多くの高校で禁じられているだろうし。

 

 

2.表情を朗らかに、口を意識的に笑顔に

面接には、朗らかな表情でぜひお越しください。

 

朗らかな表情」って何?と迷う生徒さんは多いことでしょう。

下の画像みたいに、意識して口の両端を上げる。

それで、笑顔、朗らかな表情に近づきます。

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口角を上げて、笑顔

(画像はこちらからお借りしました)

 

なぜ笑顔、朗らかな表情がいいのか、というと、あなたがこの会社に入社したいと思っているのかどうか、に影響すると思うからです。

 

面接官は笑顔に好印象を抱きますよ。

緊張が少しでもほぐれる効果もあります。

 

 

3.面接は試験ではなく「会話」の場

緊張はしてるだろうけど、面接官が話す言葉はしっかり聴きましょう。

面接は、面接官の質問に答える場所なので。

 

面接を練習しすぎて、覚えたことを「再生」する応募者に接することがあります。

とても残念に思います。

大事なのは、面接官の質問に“自分なりに考えて、自分のなりの言葉で”答えることです。

 

面接官:あなたはなぜうちの会社に入社したいと思ったのですか?

応募者:はい、御社の、地域の農産物を使っておられる考え方は地産地消につながることであり、地域の発展にも寄与するため、将来性があると思います。

 

「なぜ?」と聞かれたら「〜だと考えたからです」「〜だと思うからです」「〜だからです」と答えるのが普通ですよね。

上の例は、「うちの会社の将来性をどう考えますか?」という質問だったら、いい答えだったかもしれないのですが。

 

 

自分なりに考えて絞り出した答えは、言葉や文章が下手くそでも相手(面接官)に響きます。

その響きが大事。

 

そのためには、相手が何をしゃべっているのか、しっかり聴き取りましょう。

 

 

4.わからなかったらわからないでいい

答えるのが難しい質問が来たら、無理して答えなくてもいいですよ。

 

たくさん練習した生徒さんは、記憶した答えの中からこれだ、と思うのを引き出しから出して答えるかもしれない。

でも、それは逆効果。

 

「自分で考えて、自分の言葉でしゃべる」

ことが大事だと言いました、それと同じです。

無理して回答しようとすると、ズレが生まれることもある。

 

まずは、自分なりにしっかり考えてみましょう。

時間がかかってもいい。しっかり考えてみる。

それでも、出てこなかったら

「すいません、わかりません」

「思い浮かびません」

と正直に、率直に答えましょう。

 

そもそも答えるのが難しいとか、意地悪な質問かもしれません。

わざと、練習しているであろう答えとは違う質問をぶつける、という意地悪な面接官もいます。(今年の面接で、実際に面接官からそう言われた、という話を聞きましたから)

 

 

5.「以上です」は無しで

ときどき、「以上です」を連発する応募者に出くわします。

もしかしたら、面接の練習?進路指導の先生のご指導?

 

面接官の質問に対する回答が終わったのかどうかわからない、ダラダラとしゃべるという人が、高卒新卒に限らず、大卒・中途採用などなど多くの採用面接で出現します。

そんなとき「以上です」と言うのは悪くはない。

 

でも、これが連発すると、面接官にとっては苦痛になります。

これで答えは終わりです、と相手に伝えるのは意味があるけど、「これ以上聞くな」という印象を与えたり、いかにも練習してきたと感じることがあります。

 

 

6.「一緒に仕事したい人」だと思ってもらうこと

面接の合格不合格の基準、結局は「一緒に仕事をしたい」と思える人かどうか、ということです。

 

推薦でも、一般募集でも。

最終的にはこれを確認するための面接です。

 

適性検査や能力テストなどがあるでしょう。

それはそれで、必要。

仕事の種類によってはそういうものが必要でしょう。

 

で、面接はというと、直接話をする場。

そこでは結局、一緒に仕事をしたいと思えるかどうかを面接官は考えています。


笑顔も志望動機も、最後はそこです。

 

 

 

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無意識の中ににじむ僕たちだけの音楽を

みんなは聴きに来てくれたんだ

 

 

↓ オフコース、そして今はソロ活動、小田和正さんの言葉です。