新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

世界ソフトボールに見習うべきことが多いと感じた日本の労働

この週末は、多くのスポーツを楽しみました。しかも記憶に残るようなものばかり。

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高校野球済美・星稜戦の大差からの逆転、そして延長戦でタイブレークでの逆転満塁サヨナラホームラン、「水泳王国日本」を思い出させそうなパンパシ水泳での日本人選手のメダルラッシュ

そして、ソフトボールの世界選手権。

 

それらのどれも印象的でしたが、このブログではソフトボールを取り上げたいと思います。

仕事、あるいは人事労務といった観点から見ても印象的だったからです。

 

 

 

 

1.人材の育成、登用

 

敗者復活から決勝でアメリカと戦った日本、残念ながら、本当に残念ながら負けて準優勝。

惜しかったですね。

 

勝戦当日の昼に行われた3位決定戦、その3。5時間後の決勝にも投げ抜いたエース、上野由岐子投手頼りになっているという批判がありました。

 

なぜ他の投手に変えなかったのか

 

と。そう考えるのも無理はありません。1日で400球以上投げました。他に投手はいなかったのか、と。

 

一方で、若手の登用もちゃんとしていたみたいです、宇津木監督は。

捕手の我妻選手(23歳)をはじめとして。

 


さて、この事象を企業側に置き換えれば。

 

仕事ができる人には仕事はどんどん集まってきます。そういう人に限って文句も言わず、淡々と仕事をこなします。

でも、それだと周辺や若手は育たず、チームプレイができません。

まして、その仕事人は超過勤務が激しく、疲労も。メンタルヘルスも不全となる場合もありうる。

 


企業に置いては、スポーツよりもさらに、チームプレーであること、個人ではなくチーム、組織として仕事ができる、成果を発揮する人づくりをしたいものです。

組織づくりのための若手の育成と登用、そして超過勤務回避・健康障害回避のための特定の社員に集中しない仕事の分担など。

 

 

 


2.巧遅より拙速

 

ソフトボールは、守備の選手の動きがきびきびしています。

野球よりもプレイするフィールドが狭いから(ベース間の距離は野球の2/3)というのが一番の理由だと考えられますが、高校野球も同じくきびきびしています。

 

プロ野球との比較においては、その差が印象的です。

特定の誰かを指しているわけじゃないですが、ボテボテのゴロをわざと体の遠いところで手を伸ばしてキャッチしてかっこよく一塁に投げる、とかね。

 

ソフトボール高校野球、それらのきびきびした様子は、テレビで試合を観戦していてすがすがしささえ覚えます。

 

ランナーがいる場合、塁間が短いので、どのランナーをアウトにするのかとか、ホームに投げるべきか否か等々瞬時の判断と動作が求められます。

わたしが観ていた試合でも、数回フィルダースチョイス(野手が投げるべき相手を間違った、というミス)が出てましたし、逆にほとんどは日本チームも相手チームも素晴らしいプレイでした。

あのようなプレイは観ていて清々しいし、ゲームも締まります。 

 

 

日本の労働環境は、相変わらずだらだらと長く仕事をする(職場にいる)という風習(?)です。

それは良くない、ということは会社も管理者も頭ではわかってきてはいるものの、仕事が終わったらさっさと帰る、ということが定着しません。

 


ソフトボールと日本のだらだら仕事を比較するのは暴論かもしれませんが、だらだら仕事という風習、なんとなく守らなければならない習慣・行動規範が、女子ソフトあるいは高校野球を参考にして、いい意味で崩れるといいんですけどね。

いずれのスポーツも最近はじまったものではないので、期待するのも無駄でしょうけど。

 

 

サマータイム制が悪影響を及ぼすであろう、と思われる長時間労働化も、そこが課題ですね。(いつもより1時間早く仕事を始めたけど1時間早く退社するか、というとしませんからね。)

soumu.hateblo.jp

 

 

 

3.多彩な人材活用

 


ソフトボールのルールとして、交代したあとも出場できるリエントリー制度があります。(スタメンの選手のみ、という制限はありますが)

 

企業においても、やむを得ない事情(出産、育児、配偶者の転勤についていかなければならない等)により退職した社員を活用するという仕組みをすでに実行している企業もありますし、これから導入する企業もみられます。

 

 

労働力不足が懸念される将来、こういった人材活用策も有効だろうと思われます。

 

 

 

わたしたちが物事を変えたい、良くしていきたいと考えるとき、そのお手本、参考になる見本、逆に反面教師となる存在などは周囲にゴロゴロ転がっているものですね。