「株アップ」と言っても、株価アップで銭を儲けようという話ではありません。
前回の記事ではボスの悪口に聞こえるような記事を書いたので、今回はそのリカバリーになるような記事を書きます。
そもそも前回の記事は悪口ではないのですがね。
ボスと面談をやりました。昨年の振り返りです。
内容には2種類があり、1つは目標の達成度、もう1つは定性的な振り返りです。
1.目標の達成度の振り返り
前者はわかりますよね。
売上目標 100万円に対し、95万円しかいかなかった。その、未達だった▲5万円は何が原因なのか、今後どう取り組めば改善できるのか等。
わたしの仕事は総務なので、数値的な目標が設定しにくく、目標を達成できたのか否かがわかりづらい。まあ、どうにか測定しなければならないのですが。
2.行動の評価
もう1つの振り返り。
定性的というか、仕事ぶりというか。
我が社では●●度評価と言ってます。
そのまま書いちゃうと会社がバレちゃうので伏せ字にさせていただきます。
たとえば、ディズニーリゾートを運営しているオリエンタルランド社の「企業使命」を引用しますと、
自由でみずみずしい発想を原動力に、すばらしい夢と感動、ひととしての喜び、そしてやすらぎを提供します。
これを例にしますと、
- 自由でみずみずしい発想をしているか
- 自由な発想を生み出す職場づくりをしているか
言ってみれば“企業使命行動度”とでもいいましょうか。
他には、コンプライアンス上問題はないか、協調性はあるか等など。
目標達成に向けて突っ走るだけではなく、このような観点での評価も必要です。
たとえどんなに仕事ができたとしても、自己中心的で、チームや職場全体の規律を乱していたり、遅刻ばかりして周囲に迷惑をかけていたり、セクハラばかりしてたり。そんなのでは企業の一員たる資格はありません。
3.ボスとの面談
わたしはこの●●度評価の自己評価で、
仕事が遅い
としていました。「スピード、納期」という項目について5点満点の2点という自己採点です。
それに対し、ボスもわたしの評価を2点としていました。が、
- 君の仕事が遅いとは思っていない。
- 真面目だから、仕事を抱えすぎているんじゃないか。
- もっと仕事を部下にふったらどうだい。君がする仕事じゃない仕事もしてないか。
との示唆。
確かにそうです。
- パッパと片付けたほうが早く済む、任せていたら時間がかかる
- 教えるのに時間、手間がかかる
そんなことから、部下に任せるべき仕事を自分で済ませていた。部下の成長の機会を奪っていた。
ここでボスの面談の「評価」です。
目指すべきレベルに到達していないことをわたしにしっかり伝えなければならない、でもわたしが低い評価を受けたときに受けるダメージも考慮し、言い回しや触れるべき観点を工夫する。
相手の考慮をした上で、言うべきことを伝える。
アサーションですね。
管理職となると、優秀な部下ばかりではなく、マイナスな面や至らなかったポイントにしっかり言及し、部下のモチベーションを保ち向上させる。次期に向けた行動を促す。そんな場面があります。
そのような場面では、アサーションが必要です。
それと、評価、特にミスとか改善点に言及するときには、事実をもとに行う。
低い評価をされれば、部下もへこみます。納得度も低い。
そこを、相手(部下)の存在を認め考慮した上で、納得度を高めた上でモチベーションを保ってもらうには、アサーションと事実に基づいたフィードバック。
それを、わたしのボスは実行してくれていたのです。
外見上はゴツく、荒々しいボスですが、ちゃんと気を配っているんですねえ。