採用面接と政権担当能力
企業による採用活動が始まり、一方で政治は佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問で賑わっています。
「賑わっている」という表現が不謹慎? いやいや、誰もまともに答えていない様子はもっと下品な表現をしても描写できないほどです。
1.「政権担当能力」とはよく作られた言葉と思います
「政権担当能力」とは何でしょうか。
文字どおり、政権を担当するために必要な能力、ということでしょう。
うがった見方かもしれないし、正確な情報ではないですが、自民党が自党以外の政党に対して自党の優位性をアピールしようと作った言葉ではないか、と思っています。
もう、この言葉を使った時点で、自民党は負け、と国語の点数が低かったわたしには思えてしょうがないのです。
「これまで政権を担当した実績があるから、うち(自民党)しかできまへんで」
くらいの意味しかない“造語”ですよね、いわば。
2.採用面接で見る「能力」
民間企業での採用面接で、採用担当者、面接官(企業によっては「官」が上から目線的印象を与えるので「面接者」と表現しているケースもありますね)は応募者をどんな視点で見ているんでしょうか。
新卒の採用であれば、応募者はまだ学生ですから、即戦力は期待してません。
即戦力よりも、
- こいつはうちの会社の連中とうまくなじんでいけるか
- (逆に)うちの会社の連中に新風を吹き込む存在になれるか
- 努力とか、一生懸命頑張ってくれる要素を持っているか
- そのための体力はあるか
- 真摯に仕事に、課題に取り組む姿勢の持ち主であるか
といったことではないでしょうか。
わたしなら、そういうところを見ます。
3.即戦力 ≒ 政権担当能力
こういう発想、考えの流れの中で、学生に求めない即戦力と「政権担当能力」はニアリーイコールだと思えてくるんですよ。
ここで、即戦力は政権担当能力といえると思います。
ひらたく言えば、
学生に即戦力は求めず、育てていく=政治家に政権担当能力は求めず育てていく
そのための人材が、議員にふさわしいのかどうか、そういうことを求めたいように思います。
さて、面接官であるわたしたち国民は、誰を、どの政党を「採用」すればいいのでしょう?
以上、採用担当者の愚痴でした。