転職活動をしているあなたに急告です。
面接で、過去の上司の悪口を言ってはいけませんよ。
1.面接で大事なこと
数多くの面接官を経験した上で申し上げます。
転職者の採用面接においてわたしが大事にしていることは、以下のとおり。
- なぜ当社を選んだのか
- 過去の転職履歴
- スキル、経験の当社で生かせられるか
この中で、特に今回は「B.過去の転職履歴」を書きます。
2.過去の転職履歴
正社員を採用しようとしている場合(求職者にとっては、正社員になろうとしている場合)、過去の転職履歴は気になります。
なぜなら、またうちの会社に採用しても簡単に退職するかもしれないという不安があるからです。
(1)なぜ辞めたのか
過去の退職の理由がリーズナブル(理由が理解できる)ならいいのです。
- ひどい拘束時間(労働時間)で、身体が続くかどうか不安があった
- 消費者を無視した企業運営が顕になった
- 営業の仕事は極めた。そのスキルを活かしてマーケティングをしたいと考えたが、その会社にはマーケティングの部門は無い
などなど。(あくまで例です。)
しかし、以下のような例はいただけないですね。
- 飽きた
- 同僚や上司と合わなかった
- 営業の成績が認められ「管理職になれ」と言われたが、現場の前線から離れたくない
「現場の前線から離れたくない」は悪い?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
が、それはうちの会社でも同じこと。営業にしても管理部門にしても、管理職という役割は企業には必要であり、一方、優秀な営業社員を営業としてだけ活躍してもらうだけの余裕があるとは言えません。
(2)「上司と合わなかった」
上司と合わない理由はいろいろあるでしょう。
その中には、リーズナブルなものもあるかもしれません。
その理由が説得力をもって語られるならいいんですが、
同じことがうちの会社にも起きるとしたら、
- 人との関係づくりができない
- 同じことが起きたら辞める可能性
- 次の転職活動で、わが社の悪口をぺちゃくちゃしゃべる
などの不安があります。で、採用は難しい。
つい最近、面接で前職の上司の悪口を語り始める人物あり。
現実に接してしまいました。
3.転職自体は悪くない
転職を繰り返していること自体は悪くない。
でも、同じことがうちの会社でも繰り返される不安を面接官側が感じるほどになると、採用できません。どんなに優秀な人物でも、です。
そういうことを、自分自身のイマジネーションを働かせて、自分の姿を面接官にどう見せるか、どうしゃべればいいのか、を準備して語っていただきたいですね。