新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日

管理職・マネージャーになりたて、あるいはこれから管理職を目指そうという方に向けて、現役管理職のわたしが経験談を中心に参考になる話をします。

アベ政治の堕落を総務の仕事から見てみる

総務の仕事をしていて、現在の政治の堕落を感じることがあります。

そのことを書きます。

 

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1.正確な情報

 

台風の接近、インフルエンザの流行・・・。

こんな事態が起きたときに、総務は従業員あてに注意喚起をします。

たとえば、こんなふうに。

 

ただいま、台風999号が九州地方に接近しております。
週明けの月曜日は最も接近している、と予想されております。
従業員は、安全を最優先に考え行動してください。

出社が遅れる、あるいは出社が困難という場合は、各自が上司に連絡を取り、待機するなどの対応をとってください。

気象の変化や交通機関の運行状況などは、各自で正確な情報(気象庁、ニュースなど)を取得してください。

 

 

 

てな感じです。(一部を赤字・大きい文字にしているのはこのブログ記事のためであって、仕事で書いているメールにはそんなことはしてません)

 

この中で、「正確な情報」にご注目。

ここに書いている「気象庁、ニュースなど」は、わたしが以前書いていた文言。でも、最近は書けません。

 

「ニュース」(テレビや新聞、ラジオなどのニュースメディアを指しています)が“正確”なものではなくなってしまいました、今や。

テレビはもちろん、新聞でさえも。誰か、あるいは組織に迎合し、忖度するようになってしまいました。

官公庁の統計でさえ、です。公文書でさえ、です。

 

だから、“正確な情報”とは書くにしても、その例として“ニュース”とは書けなくなりました。

さすがに気象庁の気象情報までは嘘はつかないかもしれませんな。(雲の動き、寒冷前線の画像までも改ざんできるようになったら、まさにアベさんは「森羅万象なんたら」かもしれませんけど)

でも、インフルエンザ、はしかの流行情報、望ましい処置などの厚生労働省の管轄関係は疑ってかかったほうがいいかも、と思ってしまいます。今では。

 

否、厚生労働省だけではありません。

 

 

2.統計が歪められた日

 

統計が歪められました。(ゆがめられました)

たとえば、毎月勤労統計調査です。

 

厚生労働省の役人はもちろん、企業の人事労務関係の政策立案者など誰でも知っている重要な統計。

企業の担当者は「めんどくさい」と思いながらも、政策に直接影響するものだから、と懸命に対応してるんですよ。

 

そんな情報を作為的にしているとは、ね。

 

 

 

3.官僚の堕落は内閣人事局という話

 

官僚の堕落が内閣人事局にある、というのはよくある話。

官僚の人事を内閣、つまりは政権が握っているということ。

 

政権の気に入らない人物ははじく、政権寄りの人間だけを登用する、ということが繰り返されてくると、官僚は政権の管理下に置かれることになるのと同じですよ。

 

「人事で良くしてもらいたい、だから政権に忖度する」のが、今の官僚なのでしょうか。それが事実だとしたら、実に情けない。

 

 

 

 

 

わたしが官庁に身を置いていたとき。

上司や、その上司(いわゆるキャリアたち)は「日本のため」「日本国民の将来のため」という高い志向で仕事してました。

 

公務員、官僚の不祥事も少なくなかった時代だったこともあって、わたしは彼らに猜疑心を持っていたのですが、

 

「官僚って、悪い奴ら」ってイメージがあったけど、それは正しくはなかったんだな、さすが

 

と感心したものでした。

それが、今やこんな体たらく。

 

 

知能指数、偏差値が高い彼ら彼女らのこと。

凡人が思いもつかない思索で仕事してるとは思います。

が、忖度という低い倫理がエンジンになっているとしたら残念。

 

自分のことなんてどうでもいい、真実を追及する

 

という官僚が出てきてほしいもんです。

元文部科学事務次官前川喜平さんくらいかな、今は。

 

個人的には、Jさんの今後の言動に期待しているんだけど。