管理職に昇格するための面接について解説しているウェブサイトたちを時々散歩してます。
このサイト(ブログ)よりも良いと思える記事が多く(というかほとんど)、わたしももっと勉強しなくては!と反省しきりです。
そんなわたしですが、驚き、というか残念なサイトのいくつかに出合いました。
そのことをご紹介しておきます。きっと、そのサイト(のような情報源)を参考にしたことで余計な損をしている人たちが多いのではないか(少なくないのではないか)と感じたからです。
回り道することに無駄はなく、その回り道こそが大事という要素もあります。
が、無駄な回り道があります。
いや、回り道というより、邪魔です。
それを信じていたら、この先怪しい、とまで言えるかもしれません。
生意気なこと言いましたが、あくまでわたしの感想、経験談です。
管理職昇格を目指す方が読んでおられたら、参考にしてください。
※それらのサイトをご紹介するのは、もちろん避けます。
1.回答例は無駄だ、むしろ邪魔
まずはひとこと、面接の想定質問に回答例が書いてあったのです。
回答例はいらない! 無駄! むしろ邪魔!
言いたいことはそれだけです。
この記事で言いたいことは、それだけです。
とはいえ、これでこの記事が終わっちゃうと貧弱な記事になってしまうので、少し説明します。
2.回答例の何が悪いか
想定質問と回答例が書いてある、それの何が悪い?と言いたい方、おられることでしょう。
わたしなりに、その理由を書きます。
(1)記憶に一生懸命になってしまう
回答例があると、その答えを覚えようとしませんか、あなた。
覚えようとすることは無駄です。
それよりも、想定質問に対し、自分なりの回答を用意すること(それも覚える必要はない)、その質問に「そんな問いかけにこたえられるほど、自分は気迫をもって仕事に臨んでいなかった。まずい、がんばんなきゃ」と反応することのほうが大事。
あなたは、面接で良い回答をすることを求められているわけではなく、面接官は
「あなたが会社に貢献できるか」
あるいは
「会社が見通せない未知の未来に自分たち(幹部たち)と一緒に挑んでくれる人材かどうか」
を見分けることをしようとしているのです。
(2)記憶したことをしゃべるのは、機械にしか思えない
表現は不適切でしょうが、面接の場で記憶してきたことをしゃべる姿は、面接者(面接官。質問をする側)にとってはマシン(機械)にしか感じません。
人によっては、覚えてきたことを自然に話すことができるケースもある程度は存在します。が、そうは簡単にいかないのがほとんどです、きっと。
面接官は、それがわかります。というか、感じ取れます。
小田和正(元オフコース)さんがとある本に書いていた言葉が、そのまま当てはまる。
無意識の中ににじむ僕たちだけの音楽を みんなは聴きに来てくれたんだ
音楽家、アーティストとサラリーパーソンを一緒にするのは乱暴、と思いますか。いや、面接者側も同じなんですよ。
- 昇格しよう、と熱望しているサラリーパーソン(昇格面接)
- 採用してほしい、と熱望している学生(就活)
そんな方々にとって、面接者は同じことを思っていると思います。回答例を答えられても、こちらはがっかりです。
(3)回答例そのものがズレてる場合がある
「回答例」と言われたら、それが正しいと思っちゃうよね。
でも、そうでもないこともあるんですよ。具体例を挙げたくない(挙げられない)のでわかりづらいかもしれません。
でも、最近盛り上がった(炎上した)のには、こんなのがありました。
この盛り上がりには、受験者(応募者)側はもちろん、面接者(面接官)側の質問もわらけますが、面接者側の聞きたいことと応募者側、受験者側のアンマッチが象徴的。
この回答例、図書にはツッコミどころ満載で、それだけで2〜3つくらいのブログ記事にはなりそうなのですが、ここでは深入りしないここととしまして。
ここに紹介されているような回答はしないでくださいね。自分自身で、その場で何を問われているのか、しっかり考えて、というか本能的に瞬間的に答えていい質問ですよ。
3.まとめ
記憶したことをしゃべるのは機械であり、面接はあなたの生き様・会社への貢献の可能性を問われているのだから、回答例は無意味。
参考書があったら、回答例のページは見えないようにマジックインキで塗りつぶすとか、破り捨ててください。
管理職昇格の面接、試験についてこちらのページにまとめてます。
採用面接についても、「事前の勉強はあまりするな」という記事をこちらに書いてます。
これからは定番になる、就職活動に必要な自己分析ツール「ミイダス」 - 新米管理職が書き綴る人事労務の仕事の毎日